中国テンセント、自社IP強化を発表 若者ターゲットにアニメ製作も多数

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 中国の巨大IT企業テンセントが映画ビジネスにますます力を入れている。なかでもアニメーションは重点分野になっている。
 テンセントホールディングスの映画事業のグループ会社テンセント・ピクチャーズは、2017年4月21日に、映画分野の事業強化策を発表した。国内外の企業と戦略的な提携を結び、IP(知的財産)の強化を目指す。自社が権利を持つオリジナル作品を開発する。

 なかでも目玉として挙げたのが中国の大ヒットマンガ・アニメーション『屍兄(Zombie Brother)』の映画化である。チャニング・テイタムのプロダクションFree Associationと共に映画化する。監督はデイビット・サンドバーグ、脚本はマット・リバーマンが務める。
 『屍兄』はテンセントグループのアニメーション・マンガ配信プラットフォームで人気の作品である。テンセントによれば原作マンガはこれまでに112億ページビューがあり、さらにアニメシリーズは20億回視聴された。
 また実写では、『择天记(Fighter of the Destiny)』のタイトルのファンタジーテレビドラマを2017年4月17日から放送開始する。こちらは中国の人気小説を原作とするが、既に映画とモバイルゲームも開発中だ。ひとつのコンテンツを様々なかたちで作品とするメディアミックスを目指す。
 
 日本のアニメ・マンガ関係者からも関心を呼びそうなのが、若い世代をターゲットにした新ブランドの立ち上げだろう。中国の若者世代に向けた映画とテレビ番組を製作する。中国の都市部の若者には日本のアニメやマンガが高い人気を誇っているが、これらとユーザーが競合する。
 実際にこの最初のプロジェクトは、アニメーションとなっている。テンセントグループの配信プラットフォームの人気のマンガ・アニメの映画化・テレビ番組化を進める。タイトルの数はスタート時で10作品を掲げ、FOXインターナショナル・プロダクションを含む国内外の5社と協力する。
 とりわけ注目されるのは、英語の発表ではこの10作品について一般的に使われる「Animation」でなく、日本アニメを示す「Anime」の単語で説明していることだ。作品は日本アニメスタイルに近いものになる可能性が高い。また、日本アニメファンがターゲットになっていると考えていいだろう。テンセント・ピクチャーズは、これらの作品を中国だけでなく、積極的に海外に輸出する方針だ。

 テンセント・ピクチャーズは、これまですでに米国の大ヒット映画『キングコング: 髑髏島の巨神』や『ウォークラフト』に共同製作で参加するなど、海外作品への進出に積極的であった。
 海外作品で利益を出す一方で、独自の作品の開発にも大きな力を注ぐ。そして、自社オリジナルのコンテンツの源が、アニメーション・マンガ配信プラットフォームであるのは中国的であり、また現代的とも言える。

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