毎日映画コンクール 「この世界の片隅に」が大賞、監督、音楽、主演女優、アニメーションで候補に

日本アカデミー賞

日本で有数の歴史を持つ映画賞である毎日映画コンクールが、2016年第71回の候補作品、候補者を発表した。2016年はアニメ作品の健闘が際立った。全部で20作品がノミネートされたアニメーション部門のほか、他の部門でもアニメの活躍が目立った。

長編劇場アニメ『この世界の片隅に』が、アニメーション部門のほか日本映画大賞・日本映画優秀賞の候補5作品のひとつに実写映画と並んで挙げられた。また片渕須直監督が監督賞に、主題歌を歌ったコトリンゴが音楽賞、主演女優賞には主人公・すずの声を担当したのん(本名能年玲奈)が候補になり、合せて5部門である。主演女優賞に声優の演技でノミネートされるのは異例だ。
音楽賞には『君の名は。』の主題歌が挙げられたRADWIMPSも候補者である。アニメでもお馴染みの庵野秀明が総監督を務めた『シン・ゴジラ』は、日本映画大賞・日本映画優秀賞、監督賞、脚本賞、女優助演賞(市川実日子)、撮影賞(山田康介)、美術賞(林田裕至・佐久嶋依里)、音楽賞(伊福部昭・鷺巣詩郎)、録音賞(中村淳)の大量ノミネートとなった。

アニメーション部門は、アニメーション映画賞と大藤信郎賞と性格の異なるふたつの賞の対象となることから、他部門よりかなり多くの作品が挙げられている。劇場長編7作品、短編13作品、さらに短編は大御所の山村浩二の『サティの「パラード」』から学生作品、テレビアニメなどでも活躍するクリエーターが日本アニメ(ーター)見本市で制作したものと多彩だ。
アニメーション映画賞と大藤信郎賞の違いや対象作品の定義は、長い年月で揺らぎはあるが、近年はアニメーション映画賞は長編、大藤信郎賞は短編で落ち着きつつある。こうした傾向も踏まえて、受賞作を予想してみるのも面白いかもしれない。

第71回毎日映画コンクール
http://mainichi.jp/mfa/

アニメーション部門(アニメーション映画賞/大藤信郎賞)ノミネート作品

[長編]
『聲の形』 山田尚子
『映画ドラえもん 新・のび太の日本誕生』 八鍬新之介
『GANTZ:O』 川村泰
『君の名は。』 新海誠
『この世界の片隅に』 片渕須直
『ルドルフとイッパイアッテナ』 湯山邦彦/榊原幹典
『レッドタートル ある島の物語』 マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット

[短編]
『I CAN SEE YOU』 顧傑
『愛のかかと』 円香
『あたしだけをみて』 見里朝希
『オチビサン』 川村真司
『おもかげたゆた』 大寶ひとみ
『oldman youngman』 加賀遼也
『Kanon』 前田真宏
『サティの「パラード」』 山村浩二
『SOLITARIUM』 榊原澄人
『夏のゲロは冬の肴』 冠木佐和子
『夏の女神の口の中』 刘新新
『puddle』 アート・アニメーションのちいさな学校
『FEED』 岡崎恵理

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