秋田県秋田市に本社を持つアニメーション制作会社つむぎ秋田アニメ Labが、アニメ製作大手バンダイナムコフィルムワークスと業務提携を開始した。2024年5月14日に公表された。両社はアニメーションを中心とした映像作品と関連 IP の創出で提携する。
バンダイナムコフィルムワークスは、現在つむぎ秋田アニメ Labが制作するテレビアニメシリーズ『転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます』にて共に仕事をしている。こうした協力関係のさらなる強化を目指す。
バンダイナムコフィルムワークスは、新規作品を継続的に創出する体制を構築することで新たな作品創出力を強化する。つむぎ秋田アニメ Lab は、継続的にアニメーションを制作する環境を構築する。
つむぎ秋田アニメ Lab は、2017年に代表取締役社長の櫻井司が設立した。当初は東京、埼玉を拠点にしていた。その後秋田県秋田市に本社を移し、そこから人気アニメを送り出す。2024年からはアニメーション制作を統括する元請け制作にも進出している。現在は人気ラノベを原作にする『転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます』を担当している。
つむぎ秋田アニメ Lab は、アニメーション制作に新しい技術を積極的に投入していることでも注目されている。背景美術やレイアウトなどにおけるUnrealEngine の活用、また地方スタジオの特性を活かしたデジタル作画を中心にしたオールデジタル制作などである。これまでよりも少ない人数で従来と同じようなアニメ作品の制作を実現する。
一方のバンダイナムコフィルムワークスは、アニメ業界の大手企業だ。アニメ企画・製作から実制作、流通・販売、ライセンス管理まで一気通貫で手がける。
特にアニメーション制作には定評があり、サンライズブランドで自社展開するほか、バンダイナムコピクチャーズ、アクタス、エイトビットなどの各スタジオを子会社とする。さらにサブリメイション、studioMOTHER、アニマなどとも業務提携する。つむぎ秋田アニメ Labとも関係を強化することで、アニメーション生産力はさらに強くなりそうだ。