エンタテインメント大手のバンダイナムコホールディングス(バンダイナムコHD)が、ライブ会場の運営ビジネスに乗り出す。2024年3月15日、バンダイナムコHDは、グループが運営する収容2000人規模のコンサートホールを東京・渋谷に建設すると発表した。
場所は東京都渋谷区宇田川町で敷地面積は3419㎡、延床面積8231㎡。地上4階地下1階の大規模施設になる。2024年3月15日に着工、2026年春に開業予定だ。
新施設は渋谷の繁華街の奥に位置するが、近くにはNHKホール、代々木体育館、LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)、オーチャードホール、シアターコクーンなどが位置する。ライブ施設集積地となっており、地域カルチャーの集積にも一役買いそうだ。
バンダイナムコHDの本事業に対する意気込みの大きさは、組織づくりに表れている。2024年4月1日には、コンサートホールを運営する新会社「株式会社バンダイナムコベース」を設立する。音楽・ライブ事業子会社バンダイナムコミュージックライブの子会社となる。バンダイナムコミュージックライブは旧ランティスなどの流れも引きライブ・コンサートなども得意とするが、ライブ施設の運営で事業の幅も広がる。
バンダイナムコHDは、新施設に新しいIP創出の場、アーティスト育成の場を期待するとしている。一方でグループ内だけでなく、様々な主催者によるコンサート、ライブ、舞台、イベントでの活用を念頭に置いている。そうした意味でもグループの新たな事業になりそうだ。