MyAnimeListは2024年2月29日に新株発行による総額4億円の増資し、Animoca Brandsと社コアミックが引受先となる。また主軸のウェブコミュニティ事業の優位性を活かし、メディア事業部とマンガマーケティング事業部を設立する。事業多角化に、より積極的に取り組む。
MyAnimeListは英語圏で世界最大の日本アニメとマンガのコミュニティとして知られる。2004年に米国で誕生し急成長、現在の登録会員数は1800万人にもなる。DeNAの傘下を経て、現在はメディアドゥのグループ会社になっている。
近年は積極的な資本戦略で、講談社、集英社、小学館、アニメタイムズ社、アカツキ、DMM.com、KADOKAWA、電通、ブシロードといった国内のエンタメ会社が主要株主に並ぶ。調達した資金で積極的な投資を続けている。
今回の出資するコアミックスは2000年設立の独立系出版社で、『終末のワルキューレ』ほか多くのヒット作を抱える。デジタル制作や配信、ライセンス展開などにも積極的だ。
Animoca Brandsは香港に拠点を持つブランドマネジメント企業の日本法人で、2021年10月に設立された。アニメやマンガなどの日本の作品やキャラクターを活用したブロックチェーンやNFTの事業化に力を入れる。
今回新たに設置したメディア事業部は、MyAnimeListの持つユーザー動向レポートや行動データの販売をコア事業とする。データにもとづいた広告やユーザー調査や海外マーケティング支援もする。
マンガマーケティング事業部は、マンガのグローバル展開の支援事業となる。海賊版対策を軸としたマーケティング企画を推進するとしている。