映画「傷物語〈Ⅰ鉄血篇〉」がAbemaTVに、初配信にインターネットTV選択

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アニメ「〈物語〉シリーズ」は、2009年に作家・西尾維新の代表作『化物語』をシャフトのアニメーション制作で映像化することでスタートした。エッジの効いた小説にスタイリッシュな映像が乗ることで、熱狂的なファンを多く獲得。以降、次々にシリーズがアニメ化されている。
作品のクオリティの高さは話題を集めてきたが、常にアニメの新しいビジネスに挑んできたのも本作の特徴である。作品のファーストウィンドウでも、テレビシリーズだけでなく、年末のテレビスペシャル、インターネットの不定期配信、スマホアプリ独占作品など様々な手法が採られている。現在展開中の「傷物語」劇場3部作では、2週間限定の劇場興行を1年あまりかけて展開する。あらゆる方向からファンにアプローチする仕組みだ。

『傷物語〈Ⅲ冷血篇〉』が2017年1月6日に全国公開されるのを前に、「〈物語〉シリーズ」製作チームは、また新たな仕掛けを世に送り出す。2016年1月8日から全国公開した『傷物語〈Ⅰ鉄血篇〉』を、インターネットテレビ局を掲げるAbemaTVの「アニメ24チャンネル」で初配信する。2017年1月2日22時からの予定だ。
AbemaTVは、サイバーエージェントとテレビ朝日が2016年4月から始めたばかりの映像配信プラットフォームで、スマホアプリのダウンロード数はすでに1000万を超えるほどの人気となっている。特徴はオンデマンドではなく、テレビスタイルに独自編成された各チャンネルでの番組提供で、まさにテレビ局を彷彿させる。

今回、注目されるのは、作品のインターネット初配信にAbemaTVを選択したことだ。劇場公開後の映像配信はいまでは一般的なビジネスの仕組みだが、その多くは有料配信。定額見放題サービスもあるが、AbemaTVの視聴は完全無料である。無料配信をネット初に選択してきた。
もちろんこれは、1月6日に公開する『傷物語〈Ⅲ冷血篇〉』のプロモーションも大きな理由だ。しかし、映画公開直前のシリーズ初放送は、これまで地上波テレビで頻繁に使われてきたマーケティングである。『傷物語』では、それをインターネットの配信に置き換えた。AbemaTVは文字どおり新しい放送局として、インターネットテレビ局の役割を果たしている。テレビよりスマホという選択が多い若い世代に人気の作品であればこその合理的な選択になっている。
AbemaTVでは『傷物語〈Ⅰ鉄血篇〉』に加えて、年末年始に「〈物語〉シリーズ」全77話の一挙配信も予定している。スマホアプリ1000万ダウンロードのパワーが、どのように映画の動員につながるかも注目される。

『傷物語〈Ⅲ冷血篇〉』 http://www.kizumonogatari-movie.com/

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