日本を代表する映画イベント「東京国際映画祭」の第34回開催が決定した。主催者のユニジャパンが3月1日に発表した。
例年どおり10月から11月の秋シーズン、2021年10月30日(土)から11月8日(月)までの10日間を予定する。開催に合わせて国際コンテンツ見本市のTIFFCOM2021も2021年11月1日(月)から3日(水・祝)の3日間で開催する。
さらに大きなトピックは、都内で開催されるもうひとつの大きな国際映画祭である東京フィルメックスも同時期開催になることだ。こちらの日程は10月30日から11月7日となる。
新型コロナウィルスの感染状況の進展次第ではあるが、2年ぶりの現地でのフルリアル開催が期待される。期間中は、映画の話題で溢れることになりそうだ。
東京国際映画祭は1985年にスタートし、アジアでも有数の歴史を誇る国際映画祭である。しかし近年は世界的に国際映画祭が増えており、イベント間の作品やゲスト招致、集客競争が激化している。
そこで東京国際映画祭は昨年から、改革に向けて踏み出している。国際コンペティションで世界的に評価が高い東京フィルメックスと同時開催する一方で、東京国際映画祭からコンペティション部門を外した。
また近年連動性が薄まっていたTIFFCOMの開催時期を映画祭と合わせ、会場も池袋から港区に移した。映画祭とマーケットの人の流れを作る予定であった。
TIFFCOMは新たに「The Marketplace for film and TV in Asia」を掲げている。これまで360°のコンテンツとしていたが、やや判りにくかったのも確かだ。アジアの映像映画・番組にフォーカスすることで、ターゲットもマーケットの特徴も明確になる。
昨年はオンライン併催となったことから改革の効果を見極めることが難しかったが、今年はその成果を見ることが出来そうだ。今回はそれぞれのイベントの会場は発表されていないが、こちらも前年を引き継ぐ可能性が高いだろう。
第34回東京国際映画祭
http://www.tiff-jp.net/ja/2021年10月30日(土)~11月8日(月)
TIFFCOM2021
https://2021.tiff-jp.net/ja/
2021年11月1日(月)~3日(水・祝)
主催:公益財団法人ユニジャパン