「少年ジャンプ+」編集部の生んだツールから東宝が短編実写映画化、大賞決定
- 2023/12/30
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集英社「少年ジャンプ+」編集部の開発したアプリ「World Maker」と東宝が共同で開催する「東宝×World Maker短編映画コンテスト」が最終選考結果を発表した。応募者は「World Maker」を使って映像作品の絵コンテを制作、大賞に選ばれると映画づくりで実績のある東宝が実際に映像作品にするというものだ。
さらに今回は審査員として、『キングコング:髑髏島の巨神』などで活躍するハリウッド監督のジョーダン・ヴォート=ロバーツも参加するビッグな企画となった。作品は9月13日より約2ヵ月にわたり募集した。
大賞に選ばれたのは、奇多郎さんの作品『顔のない街』。自分の顔をいとも簡単に変えられることが出来る世界で、人々がどう考えて生きているかを描いた。『顔のない街』には賞金50万円が贈られるほか、今後東宝が実写短編として映画化する。作品の公開時期などは未定で、決まり次第「World Maker」公式サイトやSNS にて発表する。
コンテストには多数の応募があり、一次選考、二次選考を経て最終的に13作品が残った。さらにそこから最終選考を実施して、最終的に決定した。大賞のほかそれぞれジョーダン・ヴォート=ロバーツ監督賞、東宝賞、集英社賞として佳作3作品が選ばれ、さらに当初は予定になかった準大賞が特別に新設された。準大賞の『スタントダブル』(はづれ かふさん)は「World Maker」を上手に活用した素晴らしい作品が別にもあったとして、ベストコンテ賞も受賞する。
「World Maker」は、大手出版社の集英社「少年ジャンプ+」編集部が、2023年7月12日から提供をしているアプリサービス。絵が描けなくてもマンガネームを制作出来る新世代ツールとして話題を呼んでいる。
しかしアプリの機能はマンガのネームだけではない。当初よりアニメや映画、ドラマ、CMなど映像作品のコンテづくりの機能も備えている。マンガだけでなく、アニメや映画、CMの映像のアイディア開発に大きな力を発揮することを目指した。それが「World Maker」がマンガコンテストだけでなく、アニメ化コンテスト、実写化コンテストを実施する理由でもある。
アプリ提供開始からまだ5ヶ月しか経っていないが、話題の大きさや今回のような大型コンテストもあり、短期間でユーザー数は累計2万5000人を超えた。作品数は5万にもなる。
アプリは一部課金で基本無料で現在はiOS、Android対応のスマートフォンとタブレットで利用できる。しかし今後は一部機能をPCでも提供する予定のほか、海外向けのアプリ配信も準備中だ。日本だけでなく、世界の広い地域から才能とアイディアの発掘を目指す。
World Maker 公式サイト https://worldmaker.app/lp