西日本最大のアニメ・マンガイベント「京都国際マンガ・アニメフェア(京まふ)2022」が、2022年9月17日と18日の2日間、京都市内で開催された。今年11回目を迎えるイベントには、全会場合算で3万2113名の来場者があった。
期間中は大型台風が接近する厳しい気象条件にもかかわらず、前年の1万7491名を大きく上回るファンがイベントに足を向けた。来場者のうちメイン会場となる みやこめっせとロームシアター京都には2万312名、京都国際マンガミュージアムや東映太秦映画村、京都館PlusXなどのその他の会場が1万1801名となる。一昨年より力をいれているステージイベントのオンライン視聴者はここに含まれていない。
京まふは関西地区からのアニメ・マンガカルチャー発信を目的に、2012年にスタートした。メイン会場の各作品・企業の出展ブースやステージイベント、展示企画などが人気を集めている。20年、21年はコロナ禍の環境ながら開催継続をしたものの厳しい感染症対策の導入などもあり、それぞれ1万9511名、1万7491名と来場者数が大きく落ち込んでいた。
22年は感染症対策も進む中で、137.5小間に62企業・団体が出展、全19ステージのプログラムを実施するなど規模の拡大も図られた。メイン会場には『SPY×FAMILY』や『Fate/Grand Order』、『僕のヒーローアカデミア』、ホロライブプロダクションなど話題作も多く登場した。
京都アニものづくりアワード授賞式や伝統工芸体験工房など京都ならでは企画も設けられ、3年ぶりにコスプレ、キャラカフェも復活するなど華やかさも取り戻した。そうしたことが動員増加につながった。
それでも天候不良もあり過去最高であった2019年の4万1700名からは2割以上下回っている。2022年は正常化に向けた第一歩といってよさそうだ。今後、増えるであるリアルイベントの在りかたの指針にもなったのでないだろうか。