エイベックス業績急回復、22年3月期アニメ・映像売上は38%増

ファイナンス決算

 コロナ禍を乗り越えてエイベックスの事業が急回復している。2023年5月31日に発表したエイベックスの23年3月期通期連結決算は大幅な増収増益となった。
 売上高1215億6100万円は前年比23.5%増、3期ぶりに1000億円台の大台を取り戻した。営業利益は33億8500万円の31.1%増、経常利益は40億5500万円の72.5%増、当期純理系は27億4200万円で前年のおよそ3倍になっている。音楽事業で大型ライブ公演が増加したことが復調につながった。

 売上高の復調は、アニメ・映像事業でも顕著である。売上高は152億5300万円と前年比38.2%増の152億5300万円と、2020年3月期、2019年3月期のコロナ禍前も上回る過去5年間で最も高い水準である。
 売上の伸びは、映画作品の製作委員会分配金収入や配給売上などノンパッケージ部門の伸びが大きかった。部門売上高は114億3100万円で44.8%増、DVDやブルーレイなどのパッケージ部門は売上げ38億2100万円、伸び率は21.7%増である。期間中の主な作品は『おそ松さん』、『スプリンガン』、『キングダム』、『パリピ孔明』など。アニメでは21作品に関わった。
 売上の伸びは大きかったが、営業利益は伸び悩んでいる。6億900万円は、前年の6億9100万円より、むしろ減少している。売上原価の増加が響いた。

 アニメ・映像事業では、パッケージ販売だけでない総合的な展開を進めている。配信はそのひとつで配信チャンネルの「アニメタイムズ」は、1年間で配信タイトル数を885から1700に拡大、またエピソード数も1万4000話から3万1000話に倍増している。これに合わせて、会員数も堅調な伸びだという。
 さらに2023年以降は、市場の大きな海外展開を目指す。23年3月期のサウジアラビアでのイベントが成功したような海外輸出を強化する。

関連記事

アーカイブ

カテゴリー

ピックアップ記事

  1. 第2回新潟国際アニメーション映画祭
     今年3月に初開催されて話題を呼んだ新潟国際アニメーション映画祭が、2024年3月に第2回を迎える。…
  2. 『いきものさん』© 和田淳・ニューディアー/東映アニメーション
    『いきものさん』の製作で多くの人が驚いたのは、東映アニメーションがそれを担当することだろう。世界的な…
  3. MIFA東京都ブース2023
     東京都がこの10月、11月に、アニメーション分野で海外進出を目指す企業や個人事業主に向けた連続セミ…
ページ上部へ戻る