ブシロード カナバングラフィックスでショートアニメ進出 異色の製作委員会メンバー集結

イナズマデリバリー

トレーディングカードゲームをスタートにゲーム、アニメなど様々なエンタテイメント事業を広げるブシロードが、また新たな分野に挑戦する。2016年12月9日、同社は新作ショートアニメ『イナズマデリバリー』のプロジェクトスタートを発表した。
『イナズマデリバリー』は、ショートアニメの大ヒットシリーズ『ウサビッチ』で知られるカナバングラフィックスが新たに企画した作品である。トラブルに巻き込まれがちな豚のヘミングウェイとサメの着ぐるみを被った謎の宇宙人バイザウェイがドタバタコメディを繰り広げる。

12月9日に早速スペースシャワーTVで放送をスタートした。隔週金曜日の22時から23時まで放送するバラエティ番組「徳ダネ福キタル」内でのコーナーになる。
各話は2分と手軽に楽しめる長さで、全10話を予定している。一本一本だけでなく、10話全体を通しみるとつながったストーリーともなる。
ショートアニメは、近年、テレビだけでなく、ウェブや劇場の幕間など、様々な場面で使われることで、制作本数も増えている。そうしたなかから『紙兎ロペ』や『秘密結社鷹の爪』などのヒット作も数多く飛び出している。その多くは、テレビ放送や劇場上映を通じてキャラクターの人気を高め、キャラクタービジネスを展開している。

そこで注目されるのが、今回の作品製作の枠組みだ。製作委員会にはブシロードを筆頭に、カナバングラフィックス、スペースシャワーネットワーク、KADOKAWA、イオンエンターテイメント、レッグスらが参加する。
カナバングラフィックスはキャラクター展開で大きな成功をしたショートアニメ『ウサビッチ』でお馴染みだ。スペースシャワーネットワークは音楽・エンタテイメントの専門チャンネルを運営する。KADOKAWAは出版・映像パッケージソフト、イオンエンターテイメントは国内最大規模のシネコンチェーンを運営、マーケティングのレッグスは一番くじなどのキャラクターグッズやキャラクタータイアップを得意とする。通常はアニメの製作委員会にあまり参加しない企業もあるが、キャラクター展開を目指すうえでそれぞれ役割を持っていることがわかる。

なかでもブシロードの役割は大きい。全体の企画をまとめる位置にあると見られるが、同社の商品・作品はこれまで、『カードファイト!! ヴァンガード』のようなキッズ向けか、深夜アニメに代表されるコアファン向けが多かった。一方で、『イナズマデリバリー』はキャラクター好きの女性を中心とした一般層を狙うとみられる。
ブシロードは、近年、事業の多角化を急激に進めている。海外でのキャラクターイベント開催やOLMとの共同事業、グリーとの資本業務提携などだ。11月には独自の企画も開発するカプセルトイ事業もスタートした。『イナズマデリバリー』もこうした新たな取り組みのひとつになる。
そうした流れから誕生した企業連携は、アニメビジネスの新しい潮流としても注目されそうだ。

『イナズマデリバリー』
http://sstv.jp/inazmadelivery

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