「週刊少年ジャンプ」の地上波TV番組「ジャンプアニメイズム」10月より放送開始

ジャンプアニメイズム

 出版大手・集英社の「週刊少年ジャンプ」が、アニメを活用した自社作品の情報発信で地上波テレビを活用する。「週刊少年ジャンプ」は2023年10月6日より、「週刊少年ジャンプ」関連のアニメ情報に特化した番組「ジャンプアニメイズム」の放送をMBS/TBS系全国28局にて開始する。
 放送時間は毎週金曜深夜1時50分頃(初回10月6日は深夜1時55分頃)から、シリーズアニメの放送枠「スーパーアニメイズム」の後に続くかたちになる。人気アニメに続けて、番組を視聴してもらう狙いがあると見られる。「スーパーアニメイズム」の後枠は、これまでショートアニメシリーズがいくつか放送されてきた。現在は、東映アニメーションとニューディアーの『いきものさん』が放送中だ。
 10月6日からの「スーパーアニメイズム」ではテレビアニメ『アンデッドアンラック』の放送が決まっている。『アンデッドアンラック』は原作が戸塚慶文のマンガで、「週刊少年ジャンプ」に連載中だ。「週刊少年ジャンプ」でのリレーとなる。

 「ジャンプアニメイズム」は、「週刊少年ジャンプ」にて連載中のマンガ作品の新作PVを放送する予定としている。ただし放送作品は、オンエアまで明らかにされないという。
 出版社にとってのアニメは、作品のライセンス先で映像化するものでかつてはあまり積極的にかかわっていなかった。アニメ化作品の宣伝は、ライセンスを受けて製作した会社の役割との位置づけだ。またマンガ雑誌という強力な媒体を持つことから、最新情報の告知はそれが中心となる。テレビ情報番組といったものは、ほとんど考えらなかった。
 しかし現在は、作品ユーザーが接するメディアは多様化している。雑誌などの自社媒体だけでなく、ネットやSNS、リアルイベントの活用も進んでいる。そのなかで有力なメディアのひとつとして、テレビも視野にいれてきたことになる。

 また「ジャンプアニメイズム」は、テレビ放送だけでなくネットでも楽しめる。放送翌日には、「週刊少年ジャンプ」の公式YouTube「ジャンプチャンネル」にも登場する。アーカイブ配信は翌日12時からスタートする。
 「ジャンプチャンネル」は、集英社が小学館集英社プロダクションの運営により展開している。登録者は現在160万人もの巨大チャンネルである。「週刊少年ジャンプ」の作品を中心に、最新情報とコンテンツを公開している。人気作品のアニメ配信だけでなく、連載作品のスペシャルPVや作業用BGM、人気声優によるボイスコミック、さらにジャンプ作家の執筆作業を紹介するドローイング動画など、ラインアップは幅広い。とりわけ『ONE PIECE』、『僕のヒーローアカデミア』、『呪術廻戦』、『鬼滅の刃』など人気作品が多く揃うのが人気の理由だ。

「ジャンプアニメイズム」
MBS/TBS系全国28局ネット
2023年10月6日より、毎週金曜1時50分頃~
(初回10月6日は深夜1時55分頃~) 

YouTube配信
2023年10月7日より、毎週土曜日12時~
ジャンプチャンネル https://www.youtube.com/c/jumpchannel

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