広島市などを会場に2022年から新たに始まるカルチャーイベント「ひろしま国際平和文化祭」が、年明けと共に本格始動している。1月7日、ひろしま国際平和文化祭実行委員会は第1回のロゴマークを発表、また8月のイベントシーズンに向けた情報発信を開始した。
ロゴマークは、広島市の復興のシンボルである「クスノキ」と「水の都ひろしま」を川の流れでイメージした。7つ淡い色彩から構成され、カラフルなデザインは文化の多様性を表現したものでもある。
また国際平和文化祭の中でアニメーションやマンガなどをカバーするメディア芸術部門は、「第1回ひろしまアニメーションシーズン」関連のふたつの募集を開始している。ひとつは期間中に上映され、アワードの対象ともなるコンペティション部門の作品募集、もうひとつはアーティスト・イン・レジデンスの参加アーティストである。
「ひろしまアニメーションシーズン」はメディア芸術部門のメイン企画の位置づけで、2022年8月17日から21日までの5日間、市内にて映画祭形式で開催する。コンペティション、アワード、アカデミーの3つの部門で構成するイベントになる。
このうちコンペティション部門は、アジア太平洋にフォーカスした環太平洋・アジアコンペティションとワールド・コンペティションの2つのコンペティションを設置する。ワールド・コンペティションは、様々なジャンルを対象に世界から作品を募る。世界の最新の潮流が見えるセレクションを目指すとしている。
いずれも募集作品の長さに制限はなく、短編と長編を区別していないのが特徴だ。一次選考を通過した作品は、8月17日から21日までの期間に上映される。応募締切は2月28日だ。
アーティスト・イン・レジデンスはアカデミープログラムの一環だ。アニメーション作家や専門家が広島に半年間滞在しながら新たなプロジェクトの開発や制作に従事する。地元の交流で広島のメディア芸術環境の活性化が狙いだ。こちらも応募対象は世界全域、応募者の中から国内外3名のアーティストを招聘し、鶴見町地区、横川地区、皆賀地区それぞれ滞在する。滞在は2022年5月から6ヶ月間、募集はすでに開始しており、1月31日に締め切る。
コンペティション、アーティスト・イン・レジデンスの詳細は「ひろしま国際平和文化祭」の公式サイトで確認出来る。
ひろしま国際平和文化祭
https://hiroshimafest.org
第1回ひろしまアニメーションシーズン
https://animation.hiroshimafest.org/