アニプレックス、佐藤信介監督ら擁する映画企画オリガミクスパートナーズを完全子会社化

提携

 ソニー・ミュージックエンタテインメントグループで映像事業などを手がけるアニプレックスが、実写作品の企画・製作のウィングを伸ばす。2023年5月31日、アニプレックスは映像制作スタッフのエージェントやIP開発などのオリガミクスパートナーズ株式会社の全株式を、6月1日付で取得すると発表した。オリガミクスパートナーズはアニプレックスの完全子会社になる。
 資本移転に合わせて、社名をミリアゴンスタジオに社名変更する。さらに新たに事業として実写作品のプロデュースを開始する。また韓国のコンテンツスタジオIMAGINUSと戦略的パートナーシップを締結する。グループで実写ビジネスに積極的に取り組む。
 代表取締役/執行役員社長は現代表取締役の伊藤伸彦氏、執行役員・プロデュース事業担当にアニプレックスで実写映画を担当する村田千恵子氏が就任する。またIMAGINUSのチェ・ジニ氏がエグゼクティブアドバイザーに就任して、ドラマシリーズの企画プロデュースを行う。

 オリガミクスはプロデューサー・脚本家・監督などを、多く擁することで知られる。なかでも佐藤信介氏は、『GANTZ』、『キングダム』などの実写ヒット作をいくつも監督する。なかでもNetflixオリジナルシリーズの『今際の国のアリス』は世界的なヒット作になった。現在は、米国実写版『僕のヒーローアカデミア』の監督に名前が挙がるほど、日本の実写エンタメ監督を代表的な存在だ。
 ミリアゴンスタジオ(オリガミックス)は資本の大きなアニプレックス、海外でのドラマビジネスにノウハウのあるIMAGINUSとつながることで、より大きなビジネスを目指すことになる。またアニプレックスは得意のアニメ・アプリゲームだけでなく、実写分野へとビジネスの多角化が可能になる。
 
株式会社ミリアゴンスタジオ
2023年6月1日付(予定)

代表取締役: 伊藤伸彦
取締役会長: 清水博之
取締役: 岩上敦宏
取締役: 落越友則
取締役: 成田純一
監査役: 玉田勝吾
執行役員(プロデュース事業担当): 村田千恵子
執行役員(IP開発事業担当): 上田有史
エグゼクティブアドバイザー: チェ・ジニ

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