「ガンプラ」増強、バンダイナムコが国内生産拡大で新工場建設

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 バンダイナムコグループでプラモデルの製造・販売事業をするBANDAI SPIRITSが、プラモデルの生産増強に乗り出す。2022年4月28日、静岡県静岡市にある「バンダイホビーセンター」で新工場建設を計画していると発表した。
 バンダイホビーセンターはバンダイナムコグループのプラモデルの主力工場で、人気商品「ガンプラ」のほとんどを生産している。1980年初出荷以来、5億個以上のガンプラがここで生まれている。
 今回は現在のホビーセンターに隣接する土地約4506 坪を取得した。センターを拡張し、新工場の建設をする。新工場は2年後の2024年稼働開始を予定する。

 ガンプラの人気はガンダムシリーズのグローバル展開もあり、ますます高まっている。特に海外の伸びは著しく、商品販売のシェアは、すでに海外が半数を占めているともされる。
人気が高まる一方で近年深刻化しているのが、商品の供給不足である。国内では小売店の棚に商品が並ばないなどの現象が起きており、長期的にみれば新たな顧客を得る障害にもなりかねない。
 バンダイホビーセンターは2020年12月にも新館を増築しているが、新たな工場を実現することで、より安定的な生産体制として、ファンからのニーズに応える。ガンプラの商品不足も、中長期的には解消されそうだ。新工場の内容やスケジュールなどの詳細は、今後決定次第告知する予定だ。

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