国内で最も長い歴史を誇る映画雑誌「キネマ旬報」が、2023年7月20日発売号より、大きなリニューアルをすることになった。5月19日、キネマ旬報社は「キネマ旬報」編集長 三浦理高の名前にて、「キネマ旬報」の月刊化を発表した。
現在、「キネマ旬報」は、毎月5日と20日の2回、ほぼ隔週刊ペースで刊行されている。6月20日発売の7月上下旬合併特別号が隔週刊での最後の発行となる。その後は、7月20日発売の8月号が月刊化後の第一号として、リニューアルされた誌面となる。
定期刊行とは別に、同誌の名物企画である「キネマ旬報ベスト・テン」は増刊として継続する予定だ。2月上旬に「キネマ旬報ベスト・テン発表号」の発行を目指す。
「キネマ旬報」は1919年に創刊、途中、第二次世界大戦による中断を挟みつつも、100年以上の歴史を持つ老舗の映画雑誌である。作品に深く切り込んだ企画特集や映画評論で定評がある。
月2回の刊行ペースは、1950年から70年以上にわたり続いている。細かな刊行ペースで、最新の映画情報を伝えてきた。
しかし近年は、映画情報もネットでの告知が増えている。外国映画が中心の「ロードショウ」や「映画秘宝」などの老舗雑誌の休刊も起きている。そうしたなかで「キネマ旬報」は、これまでより余裕のあるペースで、じっくりと映画の魅力を伝えていくことになりそうだ。
「キネマ旬報」公式サイト https://www.kinejun.com/