東映アニメが業績予想を大幅引き上げ、売上高53%増の874億円

ファイナンス決算

 アニメーション制作で国内最大手の東映アニメーションが、2023年3月期の業績予想を大幅に引き上げた。期間中に劇場公開した映画3本の大ヒットが業績につながった。
 東映アニメーションは4月25日、これまで760億円としていた23年3月期の連結売上高の予想を15%引き上げて874億円とした。合わせて各利益予想も数値を引き上げた。営業利益は235億円から286億円、経常利益は250億円から286億円、当期純利益は250億円から297億円となった。
 同社は22年10月21日にも業績予想の数値を引き上げており、2度目の修正になる。今回は23年3月期はすでに年度が締っているため、実際の業績も最終的にほぼこの水準で着地するとみられる。

 連結売上高は前年度の570億2000万円から53.2%増の大幅な伸びとなり、600億円台、700億円台をいっきに飛び越えて800億円台まで伸ばす。利益面でも200億円台は、いずれも過去最高水準だ。
 好調な業績の理由は、劇場映画の好調である。東映アニメーションでは、『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』、『ONE PIECE FILM RED』、『THE FIRST SLAM DUNK』の3作品の大ヒットを理由に挙げている。『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』は興行収入25億1000万円、そして『ONE PIECE FILM RED』は197億円の記録的大ヒットである。東映配給の映画では過去最高だ。『THE FIRST SLAM DUNK』も、2023年4月23日の段階で132億7000万円になっている。
 こうした興行の好調から、配信権、上映権、さらに商品化権、ゲーム化権が好調に推移しているという。ヒット作の恩恵が幅広い事業に広がっているようだ。

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