KADOKAWAの「EJアニメシアター」 池袋グランドシネマサンシャインと連携

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 KADOKAWAが運営するアニメ専門劇場「EJアニメシアター」が、東京・池袋にオープンしたグランドシネマサンシャインと戦略的パートナーシップを結ぶ。KADOKAWA配給の劇場アニメを「EJアニメシアター池袋」のブランドで継続的に上映していく。
 「EJアニメシアター」はKADOKAWAが直営で、新宿地区で運営するアニメ専門の映画館である。同じブランドを活用することで、池袋でもKADOKAWAの劇場アニメを継続的に見られる映画館としてアピールする。

 グランドシネマサンシャインは映画配給の有力企業である佐々木興業が、2019年7月19日に東池袋にオープンした巨大シネマコンプレックスだ。12スクリーン2500席の規模を誇り、IMAX with LASERや4DX、ドルビーアトモスなどの最新鋭の設備で話題を呼んでいる。

 KADOKAWAは近年劇場アニメの製作、配給に積極的で、着実にファンに作品を届ける興行を目指している。「EJアニメシアター」の上映は、そのフラグシップ的存在になる。今回はそのブランドを新宿以外に広げる。
 上映作品は2019年8月30日公開の『映画 この素晴らしい世界に祝福を!紅伝説』が第1弾。その後も10月4日から『劇場版 ストライクウィッチーズ 501部隊発進しますっ!』、11月8日から『Re:ゼロから始める異世界生活 氷結の絆』、年を明けて1月17日からは『劇場版 メイドインアビス 深き魂の黎明』と続く。
 KADOKAWA配給の劇場アニメは公開館数を絞ることが多い。グランドシネマサンシャインであればきちんと見られると認知されれば、ファンの利用も拡大するだろう。
 また劇場では作品上映だけでなく、「EJアニメシアター限定グッズ」など販売も実施する。企画商品の販売場所が増えるのも、KADOKAWAにとってありがたいだろう。

 池袋地区では2019年のグランドサンシャインシネマに続き、2020年夏にはTOHO シナマズ池袋も完成する。今後池袋が、都内有数の劇場激戦地になるのは必至だ。各劇場は差別化が求められるが、アニメ作品重視がそのひとつになる。
 池袋地区はアニメイトをはじめとするアニメグッズや関連ショップ、サービス施設が数多く立地する。またアニメやマンガのイベントも多く、こうしたファンたちを劇場に引きつける狙いがある。グランドシネマサンシャイン以外でも、シネ・リーブル池袋がこの7月からテレビアニメを集中的に上映する「アニメZONE」ブランドをスタートさせたばかり。近年、秋葉原と並ぶポップカルチャーの聖地とされる池袋だけに、アニメ映画が地域をさらに盛り上げることになりそうだ。

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