クレストがグループ会社統合で新会社「HIKE」に、アクアプラスの買収も

提携

 アニメやゲーム、音楽、ライブ事業を手がけるCRESTがグループ会社の2社、QBISTとSANETTY Produceを2023年2月1日付で吸収合併する。また3社を統合したうえで社名を「HIKE」に変更する。新しい体制と社名で、コンテンツビジネスの中での存在感をさらに大きくすることになりそうだ。
 CRESTは2018年に設立。アニメ、ゲーム、音楽、ライブ・ステージ、商品化といった幅広い分野からエンタテイメントコンテンツビジネスにかかわる。「ワンストップ」でのクロスメディア展開やグローバル拠点、人材が強みになっている。ゲームのデバッグ大手のポールトゥウィ ンのグループ会社で、コンテンツ創出の戦略会社の位置づけだ。

 CREST は2022年11月には、今回合併する2.5次元舞台制作・プロデュースのSANETTYを子会社化している。
 もうひとつの合併会社キュービストは、ゲーム内グラフィック、プロモーション動画、ゲームと連動したWebサイト、ゲームマニュアル、ウェブトゥーンなどを得意とする。近年はグラフィック制作分野のカラフル、Panda Graphicsを相次いで傘下に収めてきた。新会社ではコンテンツ制作部門を担うことになりそうだ。
 今回の合併は、CRESTの持つコンテンツプロデュースやライセンス運用とキュービストのグラフィック制作、マーケティング・プロモーションを統合することでシナジー効果を狙ったものになる。経営の効率化し、メディア・コンテンツ事業での成長加速も目指す。

 さらにCREST はM&Aを通じた事業成長も活発だ。合併と同時に、ゲームソフト企画・開発のアクアプラスの買収を決定した。アクアプラスはコミックとらのあななどを展開するユメノソラホールディングスの子会社で、『ToHeart』や『こみっくパーティー』、『うたわれるもの』などのヒット作がある。ゲームだけでなく音楽などのメディアミックスにも積極的だ。
 今回の買収は、CRESTの目指す全方位のコンテンツビジネスと親和性が高い。アクアプラスはグループの事業を支える一角として活躍が期待されそうだ。

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