サウジアラビアでアニソンライブ、ソニー・ミュージックが日本からアーティスト11組

SACRA MUSIC MONTH

 アニメやマンガ・ゲームなど日本カルチャーの導入が相次ぐ中東・サウジアラビアで、またひとつアニメ関連の大型企画が登場する。2022年12月の1ヵ月間、サウジアラビアの首都リヤドで日本のアーティスト11組が出演するアニソンライブ「SACRA MUSIC MONTH」が実施される。
 イベントはサウジアラビア政府が主催する「リヤド・シーズン2022」の企画のひとつ。このエンタテインメント部門「ブルバードワールド」内に設けられたた「ジャパンアニメタウン」のライブステージに、ソニー・ミュージック「SACRA MUSIC」レーベルの所属アーティスト11組を集結する。出演アーティストは、SawanoHiroyuki[nZk]、FLOW、Aimer、Who-ya Extended、藍井エイル、スピラ・スピカ、ReoNa、斉藤朱夏、Halca、ASCAら。ビッグなアーティストが週替わりで登場する仕掛けだ。

 ブルバードワールドは「リヤド・シーズン2022」の目玉のひとつで、「ジャパンアニメタウン」は同国でも人気のアニメを中心に日本カルチャーを紹介するエリアだ。40000㎡ものエリアで、約2カ月にわたって開催される。サウジアラビア王国政府エンタテインメント省とSELAが主催するほか、ジャパンアニメタウン 実行委員会が共催する。
 そして「SACRA MUSIC MONTH」は、日本の大手音楽会社ソニー・ミュージックが企画制作を担当する。日本有数のアーティストが揃う理由だ。

 SACRA MUSICは2017年4月に、ソニー・ミュージックレーベルズが国内だけでなく海外にも活動を広げているアーティストを中心に新設した音楽レーベルだ。これまでも世界各地でライブやイベントを実施してきた。
 中近東を中心としたアラブ圏は、インターネットを通じて日本のアニメ・マンガの人気が高い。なかでもサウジアラビアは人口も多く所得も高い大きな市場だが、かつては宗教上の違いから日本のエンタテイメントの本格進出は難しいとみられていた。しかし近年はこうした制約が緩和される傾向にあり、日本コンテンツも多く展開するようになっている。
 またサウジアラビア王国政府もエンタテイメント産業の振興に積極的で、日本のアニメ、マンガ、ゲーム産業との連携を進めている。日本企業の進出も相次ぎ、アニメ業界からは次の市場として注目を浴びている。「SACRA MUSIC MONTH」は、そんな動きを象徴するものと言える。
 
ジャパンアニメタウンin Riyadh Season 2022
https://riyadhseason.sa/zones/boulevard-world/index-en.html
2022年11月21日〜2023年1月22日15時~23時
会場:ブルバードワールド内(Boulevard Riyadh City隣接)
主催:サウジアラビア王国政府エンタテインメント省/SELA
共催:ジャパンアニメタウン 実行委員会

「SACRA MUSIC MONTH」
開催場所:リヤド・シーズン2022「ブルバードワールド」内エリア ジャパンアニメタウン
2022年12月7日~12月31日

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