この10月から社名を変更した円谷フィールズホールディングスの事業が好調だ。2022年10月24日、同社は2023年3月期の通期連結業績予想の数値を上方修正した。
連結売上高はこれまでの980億円が1050億円に修正される。また営業利益と経常利益は40億円から60億円に、当期純利益は30億円から40億円に引き上げられる。もともと前年比で増収増益を予想していたが、上げ幅が拡大することになる。
数値の引き上げの要因として、円谷フィールズホールディングスは最初に円谷プロダクションにおいて国内外のマーチャンダイジングが伸長していることを挙げている。なかでも中国で「ウルトラマン」シリーズのトレーディングカード『卡游奥特曼英雄对决卡片』などグッズ販売が好調だったとしている。ウルトラマンは国内でも5月に映画『シン・ウルトラマン』が公開されるなど、円谷プロダクションの主力事業となっている。同社はウルトラマンウランドの海外展開にも積極的だが、その成果が現れていると言えそうだ。
事業全体の進捗状態も順調だおちしている。営業利益のうちおよそ半分になるコンテンツ&デジタル事業で30億円、遊技機などのPS事業でも30億円を見込んでいる。