スタジオコロリド、Netflixと新作映画3作品を共同制作 2024年に柴山智隆監督の長編も

スタジオコロリド、Netflix

 スタジオコロリドとNetflixは、2022年9月16日公開の『雨を告げる漂流団地』をスタートに3作品の新作長編アニメ映画を共同制作すると発表した。いずれもNetflixが全世界独占配信する。
 Netflixが日本国内のスタジオと長編アニメで複数年、複数作品を取り組むのは、スタジオコロリドが初となる。スタジオコロリドは2011年設立、2018年公開の石田祐康監督『ペンギン・ハイウェイ』、2020年に久保帯人の人気マンガを原作にした長編映画『BURN THE WITCH』などのヒット作がある。WEBアニメや企業との取り組みも得意とする新世代のアニメスタジオである。

 取り組みの第1弾は既に発表されている『雨を告げる漂流団地』のNetflixでの世界独占配信と国内劇場公開となる。さらに第2弾も決まっている。今回、『泣きたい私は猫をかぶる』の柴山智隆監督による新作長編が2024年 Netflix世界独占配信することが発表された。
新作映画は冬が舞台になった不思議な恋愛譚、日常の中に訪れる非日常としており、これまでのコロリド作品のようなファンタジックな物語になりそうだ。作品開発にあたってはNetflix アニメ・クリエイターズ・ベース所属デザイナーも協力する。第3弾については、今回は明らかにされていない。

 Netflixは世界最大規模の有料契約者も持つ動画配信プラットフォームで、同社が独占的に配信する番組が目玉となっている。シリーズ作品だけでなく、近年は長編映画にも力をいれており、Netflixオリジナルアニメでも長編が増えている。
 なかでも2020年に独占配信した『泣きたい私は猫をかぶる』は、世界30カ国・地域で映画トップ10入りする大きなヒットになった。スタジオコロリド作品のこうした高い実績と、Netflixの強い長編アニメへのニーズが複数作品契約につながったようだ。NetflixはこれまでにプロダクションI.Gやボンズ、サイエンスSARU、MAPPAなどと包括的業務提携を結び取り組んできたが、劇場長編でもより長く、強固な取り組みを目指すことになる。

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