東映アニメが製作再開、第三者の不正アクセスから1ヵ月

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 アニメ製作会社の東映アニメーションは、2022年4月14日に映画『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』、4月15日にテレビアニメシリーズ4作品の製作再開を発表した。3月6日に社内ネットワークに第三者による不正アクセスを受けたことから、東映アニメーションは社内システムの一部を停止していた。これらの作品は、この影響を受け製作業務を中断していた。
 製作業務の再開により、納品スケジュールも段階的に正常化していく。また東映アニメーションは不正アクセスに対する外部専門機関から、個人情報などの流出は現在確認されていないとする。およそ一ヶ月にわたった混乱は、ほぼ終息したと見て良さそうだ。

 この期間、製作が中断していたテレビシリーズは『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』、『デリシャスパーティ♡プリキュア』、『デジモンゴーストゲーム』、『ONE PIECE』の4作品になる。期間中は、これまで放送されたエピソードの再放送なので、乗り切った。
 また製作業務の遅れにより、4月22日(金)に全国公開を予定していた映画『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』は公開延期を発表している。こちらは新たに2022 年 6 月 11 日 (土)と決定した。当初の予定より、7週間遅れてのものとなる。当初のゴールデンウィークでの集客から、夏休み前の需要を狙う戦略の変更も必要になりそうだ。

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