2025年4月13日から半年間、大阪市「夢洲」で開催される大阪・関西万国博覧会の目玉のひとつ「いのちの輝きプロジェクト」の概要がこのほど発表された。このプロジェクトでは8名のプロデューサーが、それぞれ異なる8つのパビリオンを展開する。
そのひとつでアニメーション監督・メカニックデザイナー河森正治氏のプロデュースするパビリオンは「LIVE EARTH × SPACE LIFE」と名付けられる。河森正治氏は「マクロス」シリーズや『創聖のアクエリオン』、『地球少女アルジュナ』などで知られている今回は「いのちを育む」をテーマに「Cell(細胞)」と呼ぶ2.4mの立方体をいくつも積重ねて、順路のない回遊型のパビリオンを作り上げる。
パビリオンの詳細は今後となるが、すでに「いのちの問いかけ」「いのちの窓」「時の拡大鏡」「いのちの引き継ぎ式」といった内容が明かされている。また「いのちのスペクタクルシアター」というドームシアターが登場するようだ。アニメーション監督・として多くの作品を創ってきた河森正治氏の映像世界が期待されそうだ。
「地球規模での生命の連鎖や相似を表現」ともしており、長年、河森氏が関心を寄せてきた地球と生命についてとも重なる。
共にパビリオンを作り上げるクリエイターチームも発表されている。クリエティブディレクション・体験デザインは「ドバイ万博 日本館」で音声ARシステムも手がけたバスキュールの朴正義氏と馬場鑑平氏が参加。
建築デザイン・展示計画は小野寺匠吾氏。妹島和世氏と西沢立衛氏率いるSANAAに参加後、2018年に独立、数々の国際的プロジェクトに参加する気鋭の建築家である。
「いのちの輝きプロジェクト」は、日本を代表する8名の人物がプロデューサーとなってパビリオンやイベントを展開するもの。河森氏のほか、福岡伸一氏、河瀬直美氏、小山薫堂氏、石黒浩氏、中島さち子氏、落合陽一氏、宮田裕章氏ら、学者かや映画監督、音楽家など幅広いジャンルから選ばれている。
パビリオンは万博会場の中心にテーマ館として置かれる。河森正治氏の「LIVE EARTH × SPACE LIFE」はさらに中央の公園に面した場所となり、期間中は多くの来場者の注目を集めることになりそうだ。
EXPO 2025 「いのちの輝きプロジェクト」
https://www.expo2025.or.jp/overview/project/