東京・千代田区飯田橋に本社を持つ株式会社TORICOが、2022年3月23日に東京証券マザーズ市場に上場する。上場にあたっては株式公募と売り出しも実施する。価格はいずれも1700円で、うち新規株式公募は5万株、8500万円を資金調達する。時価総額では20億円を超える評価になる。幹事証券会社はSMBC日興証券。
TORICOは2005年にオリジナルスニーカーの製造販売からスタート。創業から間もなく中古マンガの販売に転じ、さらに新刊本の販売、マンガ関連サイト運営、グッズ販売などに事業を拡張した。
量の嵩張るマンガ単行本の全巻セットをEC サイトで売るアイディアで注目を浴びて成長をした。現在は「漫画全巻ドットコム」のほか女性向けの「ホーリンラブブックス」、男性向けの「まんが王」も運営、デジタルコミック配信やイベント事業も手がける。
直近の業績は2021年3月期の売上高が49億9100万円で前年比57%増、経常利益は2億7300万円、当期純利益2億5400万円。これは会社創立以来で最高水準の売上と利益になる。今期も第3四半期までで売上高は40億9000万円と増収ペースを続けている。
上場にあたって開示された直近5年間の決算では2017年から2020年まで4期連続でマイナスだった。売上高は17年3月期が15億800万円で、創業から17年経つが業績の成長は2019年以降、過去4年間になる。
大株主は創業社長の安藤拓郎氏の36.47%を筆頭に創業者や経営陣、このほか伊藤忠テクノロジーベンチャーズ、三菱UFJキャピタル、AJキャピタル、SBIインベストメント、日本アジア投資、SMBCベンチャーキャピタルなどのベンチャーキャピタルやその投資ファンドになっている。
株式会社TORICO
https://www.torico-corp.com/