
ラノベやマンガの中堅出版社TOブックスが、2026年2月13日に東京証券取引所スタンダード市場に上場することになった。1月9日、東京証券取引所が新規上場を承認した。
上場に合わせてTOブックスは新株式発行で増資をするほか、創業者である本田武市氏が保有株式の一部を売出しする。増資による資金調達は16億8000万円程度を見込んでいる。TOブックスでは、編集者、メディアミックスを担当するプロデューサー、営業部員などの人材投資に充当するほか、広告宣伝費と販売促進にも充てる予定だ。想定する公開価格3810円を基準に算出すると、時価増額は130億円超える。
TOブックスは2014年に前身となる映像・音楽・出版事業のティー・オーエンタテインメントの出版事業が分社化するかたちで設立された。
ライトノベルの出版を中心に、コミカライズ、アニメ化、舞台化、さらにドラマCDやグッズなど多角的な事業を広げている。2025年4月期の売上高は94億2600万円、営業利益11億4900万円、経常利益11億4500万円、当期純利益7億7500万円。従業員は2025年11月末現在で152名である。2021年4月期の売上高は35億100万円だったが、メディアミックスが活発になった2020年代以降に急成長した。
メディアミックスではアニメ化と舞台化に力をいれている。アニメ化作品も、2020年代以降に作品数が増えている。代表作は『本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~』、2025年には『没落予定の貴族だけど、暇だったから魔法を極めてみた』など3タイトルがテレビ放送された。2026年は1月より『穏やか貴族の休暇のすすめ。』、4月より『本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~』第三部「領主の養女」を予定している。
出版社やアニメ企業の上場はこれまであまり多くない。そのなかで2025年10月には、やはりラノベ出版・エンタメ事業を中心とするオーバーラップホールディングスが東京証券取引所グロース市場に上場して注目を浴びた。TOブックスの上場はこれに続くものなる。
国の振興政策が打ち上げられるなど、エンタテイメント関連分野は現在大きな盛り上がりを見せている。エンタメ系の新興企業の上場が続くのかが、今後も関心を集めそうだ。
TOブックス https://www.tobooks.jp/






