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2018年定額制動画配信シェア dTV苦戦、DAZN、Netflixが拡大 GEM Partners調べ
- 2019/3/15
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映画・映像関連マーケットの調査会社GEM Partnersは、2018年の動画配信市場の推計、各サービス会社の市場シェアを2月20日に明らかにしている。2018年10月20日から23日まで、全国14,825人の15~69歳の男女の回答をベースに算出した。
同社の推計によれば、2018年の動画配信市場は19.5%増、約20%と高い伸びを見せた。(一社)デジタルコンテンツ協会の発表する2017年の市場規模1850億円をベースに18年の市場規模を2211億円とする。
動画配信市場のうち、毎月定額の課金で番組が見放題になる定額制動画配信(SVOD)が全体の76%を占めている。映像をダウンロードし売り切りとする動画配信販売(EST)は10.6%だった。SVODが市場拡大を牽引していることがわかる。
SVODの2018年の市場規模は推計で1680億円。シェアが最も大きかったのは、dTVの13.7%、2位のHuluが11.6%、3位は11.1%のU-NEXTだ。上位3社は日本企業だが、いずれもシェアを落としている。なかでもdTVは18.1%→13.7%と下げ率が大きく、アニメ専門サービスのdアニメストアも6.1%→5.5%と苦戦が窺える。
au系のビデオパスが5.5%→4.3%、ソフトバンク系のアニメ放題が2.9%→2.4%。通信会社系はいずれもシェアを落としており、従来の契約プロモーションが曲がり角に差し掛かっているようだ。
シェアを伸ばしているの外資系サービスである、スポーツに特化し、人気競技、プログラムを次々に押さえるDAZNは8.8%から10.6%に伸び出し、市場シェア4位に飛び出した。Amazonプライムビデオは9.5%から9.8%、Netflixは6.4%から8.9%に拡大している。豊富な資金を活かしたラインナップ、オリジナル番組が力を発揮していそうだ。
GEM Partnersは、今後も5年間で年平均6.3%の市場成長が見込まれるとしている。2023年には市場規模は3000億円に達すると予測する。