キャラクターフィギュア製造・販売の壽屋の業績が引き続き急成長している。2022年2月14日に発表した2022年6月期第2四半期決算は売上高が71億9900万円と前年同期比で71.3%増と急伸、利益面では営業利益が13億3300万円、経常利益は13億1000万円、四半期純利益は9億1300万円と約2.3倍にもなった。
売上高の増加は、国内外でフィギュアやプラモデルの売上げが伸びているためだ。また1アイテムごとの生産数、販売数量が拡大したことで、利益率が大幅に向上している。これが利益の大幅増加につながった。
フィギュアでは人気テレビアニメのキャラクター関連で2021年12月に発売した『鬼滅の刃』の「煉獄杏寿郎、同10月に発売した『呪術廻戦』の「釘崎野薔薇」がヒット作になった。自社IPの『アルナディア』の「ルミティア」も好調だった。
プラモデルは自社開発 の『メガミデバイス』が主力商品である。この他『フレームアームズ・ガール』は日本だけでなく、アジアで好調だった。
コトブキヤは海外事業が強いのも特徴で、売上の3割(33.9%)を海外が占めている。今期もアジア、北米、ヨーロッパの全ての地域で売上げを伸ばしている。最も大きいのはアジアの14億3400万円(65.3%増)、積極的なプロモーションと販売チャネル拡大が結果につながった。伸び率ではヨーロッパの2億2300万円(142.1%)が際立つ。