VFXやCGアニメーションなどの最新情報やメイキングなどを届ける老舗のCG業界誌「CGWORLD + digital video(CGWORLD)」の編集長が2022年1月より交代となった。2012年より編集長を務めてきた沼倉有人氏が退任、新たに若杉遼氏が就任した。
若杉遼氏は国内大学を卒業後、米国の大学に学び、ピクサー・アニメーションスタジオに入社、その後ソニー・ピクチャーズ・イメージワークスに移り現在もCGアニメーター/レイアウトアーティストとして活躍している。近年、海外スタジオで活躍する日本のクリエイターが増えているが、それを代表する存在だ。
「CGWORLD」は1998年6月29日に創刊、現在はボーンデジタルが発行元になり、月1回発刊されている。“CG・映像系情報サイト”をコンセプトに掲げ、特にCGと映像クリエイターに向けた特集や誌面づくりで定評がある。紙雑誌に加えてウェブマガジン「CGWORLD.jp」も運営している。CGをメインに扱った情報雑誌があまりないなかで、長年、多くの読者に愛用されてきた。
新編集長に就任した若杉氏は雑誌編集の経験はないものの、CGアニメーションスクールの立上げやそこでの教育の経験がある。なによりもグローバルな現場で豊富な経験が、「CGWORLD」の編集でも活かされそうだ。30代という若さも新風を巻き起こしそうだ。新しい体制の「CGWORLD」に注目が集まりそうだ。
一方で前編集長の沼倉有人氏も、新たな挑戦をすることになる。株式会社Vookは、2022年2月1日付けで映像制作クリエイター向けサイト「Vook」の編集長に沼倉氏が就任したと発表した。沼倉氏の知見を活かし、映像分野の最新技術にも対応したオリジナルコンテンツを増強する。
「Vook」は2016年に映像制作Tipsサイトとしてスタート。現在は月間30万人のユーザーを抱える。今後の3DCGのニーズが高まりを見越して、映像制作の知識の専門性を高め、コンテンツの質をあげること目指している。そこで編集長として沼倉氏に白羽の矢を立てた。
「CGWORLD + digital video」 https://cgworld.jp/
「Vook」 https://vook.vc/