2021年5月に設立されたアニメスタジオ100studioが、制作体制の増強に向けて大きく踏み出す。2022年3月にデジタルアニメの制作拠点となる新スタジオを東京都杉並区西荻窪に設立する。
新設スタジオはエンタテイメント企業CRESTのアニメーション制作事業の核となる。新スタジオはデジタルアニメーションに特化した制作環境となるという。スタジオの代表はグラフィニカで執行役員の経験もあるプロデューサー堀口広太郎氏が務める。すでに劇場映画、テレビシリーズの制作も予定しており、今後は人員拡大をすると共に世界に通用する高品質なクリエイティブを目指す。
CRESTは2018年3月に音楽ディレクター・プロデューサーやCGスタジオのプロダクションマネージャーなどのキャリアを持つ代表取締役の三上政高氏らによって設立された。現在はゲーム関連事業などのポールトゥウィン・ピットクルーホールディングスのグループ会社としてアニメやゲーム、音楽の企画・プロデュースを中心に幅広いエンターテイメントの創出をする。
企画・開発を中心にしてきたが、近年は様々な分野でアニメ映像のニーズが高まっていることから100studioをスタートした。今回はこの制作機能の拡充を押し進める。CRESTでは「製作(Produce)と制作(Production)を繋ぎクリエイターの個性を活かすことで、魅力的な作品が生まれると信じ、世界に向けたアニメーション作品を制作していきます」としている。
CRESTの本社は西新宿にあるがスタジオを西荻窪に置いたのは、昨今荻窪・西荻窪周辺にアニメスタジオの集積がさらに進んでいることに理由がありそうだ。より作り手に近い場所というわけだ。
ただし今後の方針は必ずしもこうした地域の特性に縛られない。現在、地方や海外での複数のスタジオ拠点を準備しているという。
100studio https://www.crest-inc.net/100studio/