DMMがタテ読みマンガのプラットフォーム、2022年に事業スタート

スマートフォン

 IT大手のDMMが、スマホなどで人気の高いタテスクロール型のマンガ事業に本格参入する。2021年12月3日、タテ読みマンガの企画制作スタジオの設立とプラットフォームでの配信を2022年にスタートすることを明らかにした。
 タテ読みマンガは韓国発の新しいフォーマットのマンガ作品で、スマートフォンに合わせた縦長の構図、従来のマンガの横展開とは異なるタテスクロールでの読者体験が特徴になっている。またストーリーも短い時間で様々なことが起きるといったことも特色だ。
 近年は韓国・中国から日本を含むアジア広域、ヨーロッパ、北米でも読者を増やしている。また現在の作品の多くは海外で企画製作されたもので、配信も海外系のプラットフォームが主流だ。

 韓国コンテンツ振興院によれば、タテ読みマンガの市場規模は2019年に604億円と前年比37%と成長した。2020年以降もさらに伸びており、現在の市場はさらに大きいとみられる。ひとつになる。DMMは日本のコンテンツを多く発信するために、日本発の配信プラットフォームが必要と、今回の事業に着手したとしている。
 DMMは総合エンタメプラットフォーム「DMM.com」を運営しており、会員数は約3500万人。これまでも電子書籍の配信プラットフォームの開発・運営をしている。そのノウハウを活かすことでタテ読みマンガでのオリジナル作品の企画制作をする。そのためのスタジオも設立する。
 さらにタテ読みマンガに対応した配信プラットフォームを構築し、海外作品の国内での配信、国内作品のグローバル展開と国境を超えたビジネスに取り組む。
スタジオではスマートフォン向けに最適化されたウェブのための作品を制作。また1話ごとに気軽に読める長さにする。特定のジャンルだけではなく、幅広いジャンルを揃えることで、幅広いユーザーの獲得を目指す。
 また事業展開にあたり、パートナー企業様やクリエイターの募集もしている。積極的に市場開拓を進める。

関連記事

アーカイブ

カテゴリー

ピックアップ記事

  1. 太素(TAISU)
     『カウボーイビバップ』の渡辺信一郎監督、『九十九』で米国アカデミー賞短編アニメーションにもノミネー…
  2. かがみの弧城
     本屋大賞に輝く辻村深月の『かがみの孤城』は、ベストセラーとして世代を超えて支持を集めてきた。学校で…
  3. クランチロール
    末平アサ氏(チーフコンテンツオフィサー)インタビュー  2021年8月にソニーグループが、米国に拠…
ページ上部へ戻る