日本アカデミー協会は2022年3月11日東京・港区にて第45回日本アカデミー賞授賞式を開催、この場で各部門の最優秀賞を発表した。
このうち劇場アニメーションを対象とする最優秀アニメーション作品賞には、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』が決定した。選考対象となる優秀作品には他に『アイの歌声を聴かせて』、『漁港の肉子ちゃん』、『劇場版 呪術廻戦 0』、『竜とそばかすの姫』があった。近年の劇場アニメの充実もあり有力作が並んだが、そのなかから抜け出した。
『シン・エヴァンゲリオン劇場版』は企画・原作・脚本を庵野秀明が務めた。2007年にスタートした「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」4部作の完結編にあたる。2度の公開延期を経て、2021年3月8日に全国公開し、興行収入は102億円を超える大ヒットになった。ファンからの支持も厚く、映画ファンの投票で決まる話題賞の作品部門も受賞している。
最優秀アニメーション作品賞は逃した『竜とそばかすの姫』だが、音楽部門では最優秀音楽賞を受賞している。豪華アーティスト陣により印象的な音楽、映像と連動した数々の音楽が話題を呼んだ。
アニメ映画の最優秀音楽賞受賞は、前年の『劇場版「鬼滅の刃」 無限列車編』、前々年の『天気の子』、2017年の『君の名は。』に続く。アニメ映画と音楽の密な関係が、社会的にも大きな影響を持つようになっていると言えそうだ。
アニメ関係では協会特別賞のアニメーターの月岡貞夫氏、会長功労賞に声優の野沢雅子氏、会長特別賞にアニメーターの大塚康生氏が選ばれている。さらに京都アニメーション、東映アニメーションのふたつのアニメ製作会社が岡田茂賞を受賞した。こちらは創造性と技術力で娯楽性と芸術性をもっあt映画を創り出した製作プロダクションを顕彰する賞である。
また最優秀作品賞は、国内だけでなく海外でも高い評価で注目を集める『ドライブ・マイ・カー』が受賞。全部で8部門と最優秀賞になる圧倒的な強さを発揮した。
日本アカデミー賞公式サイト
https://www.japan-academy-prize.jp/