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「Fate/Grand Order」TVシリーズと劇場映画に 制作はCloverWorksとIGの2スタジオ
- 2018/7/30
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人気スマホアプリゲームの『Fate/Grand Order』が、アニメでも大型展開する。2018年7月29日、千葉・幕張メッセで開催された「Fate/Grand Order Fes. 2018」にて、『Fate/Grand Order』のテレビアニメシリーズ『第七特異点 絶対魔獣戦線 バビロニア』と劇場アニメ『第六特異点 神聖円卓領域 キャメロット』の製作が発表された。テレビアニメは2019年スタート、劇場アニメの詳細は今後の発表を待つ。
「Fate」シリーズはこれまでたびたびアニメ化されてきた。しかし、スマホアプリゲーム『Fate/Grand Order』からの本格的なアニメ化は、2016年12月の『Fate/Grand Order First Order』と2017年12月の『Fate/Grand Order MOONLIGHT/LOSTROOM』の長編テレビスペシャルの2本だけだ。今回はファン待望のテレビシリーズと劇場映画の同時発表で、ファンへのサプライズになった。
「Fate」シリーズは、2004年にTYPE-MOONから発売された伝奇活劇ビジュアルノベル『Fate/stay night』が起点になっている。持ち主のどんな願いでも叶える聖杯を巡り、時空を超えた英雄やヒロインが戦いを繰り広げる。 若い世代から絶大な支持を受け、PCゲームからアニメ、マンガ、小説、CDなど多角的な展開を続けている。
『Fate/Grand Order』は、これらの世界観に基づき2015年にスマホアプリゲームとしてスタートした。『Fate/stay night』、『Fate/Zero』、『Fate/EXTRA』、『Fate/Apocrypha』、『Fate/Prototype』などからと、オリジナルも含めた多彩なキャラクターで大ヒットになっている。
アプリのダウンロード数は1300万を超えているという大ヒット。さらに本作からの各種のメディア展開も行われるなど、シリーズが複雑な多層構造になっている。
『Fate/Grand Order』ではストーリーの舞台をいくつもの特異点と呼ばれる時期、場所に設定している。今回はその中のうち「第七特異点 絶対魔獣戦線 バビロニア」をテレビシリーズに、「第六特異点 神聖円卓領域 キャメロット」を劇場アニメとする。
注目されるのは、アニメーション制作のスタッフだ。テレビシリーズはA-1 PicturesのスタジオブランドであるCloverWorksが、劇場アニメはプロダクション I.Gが担当する。いずれも作品のクオリティには定評があるが、16年、17年のテレビスペシャルのLay-duceも含めて全て制作会社が異なる。
さらに短編アニメでもTROYCA、「Fate」シリーズ全体に広げるとufotable、シャフトなどが多くのスタジオがシリーズのアニメーション制作に関わる。これが「Fate」シリーズのアニメの特長ともなっている。特定のアニメスタジオの個性に紐づけすることなく、かつ多くのシリーズ作品をハイクオリティで並行して進める仕掛けだ。
こうした矢継ぎ早のアニメ展開が、収益の柱となるスマホアプリゲームの人気にも跳ね返ることが期待される。スマホアプリゲームを核にした新たなアニメのビジネスモデルを成功させた「Fate」シリーズがさらにどのような発展を遂げるのか、ファンだけでなくビジネス関係者からも関心を集めそうだ。
アニメ『Fate/Grand Order』
https://anime.fate-go.jp/
『Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-』
[メインスタッフ]
原作: 奈須きのこ/TYPE-MOON
リードキャラクターデザイナー: 武内崇
監督: 赤井俊文
副監督: 黒木美幸
キャラクターデザイン: 高瀬智章
音楽: 芳賀敬太・川﨑龍
制作: CloverWorks
『劇場版 Fate/Grand Order -神聖円卓領域キャメロット-』
前編Wandering; Agateram/後編Paladin; Agateram
[メインスタッフ]
原作: 奈須きのこ/TYPE-MOON
リードキャラクターデザイナー: 武内崇
音楽: 芳賀敬太・深澤秀行
アニメーション制作: Production I.G