アニメ製作大手の東映アニメーションが、人気アニメと最新テクノロジーを組み合わせた新世代の映像づくりに乗り出した。まず2016年11月19日に福岡県のキャナルシティ博多にて、アトラクション「ワンピースウォータースペクタクル」を開始する。一方、横浜のDMM VR THEATERでは、「麦わらの一味vs 海軍vs 王下七武海 ホログラフィックバトルシアター アンコールin YOKOHAMA」、「みんなあつまれ!プリキュアフェスティバル プリキュア ON ミラクル♡マジカル☆ステージ」を相次いで開催する。
共通するのは、人気の高いアニメをコンセプトにしていること、3D(立体映像)を通じた体験型の作品となっていることだ。好調な業績を続ける東映アニメーションだが、ファンのニーズが映像鑑賞から映像体験に広がる中で、早くも次世代への布石を打っている。
「ワンピースウォータースペクタクル」の舞台となるキャナルシティ博多は、映画館やショッピンモール、レストラン街などから大型複合施設である。この壁面を利用して、『ワンピース』の名場面が3Dプロジェクションマッピングで実現する。
映像は3Dプロジェクションマッピングに、さらに噴水を演出に活用する。原寸大のサニー号や巨大な敵が登場し、キャラクターの動きに水や光、音が連動する。これまでにない没入感を体験できる。2017年5月18日まで毎日18時、19時、20時、21時に上映される予定だ。観覧は無料となっており、博多の新名所として話題を呼びそうだ。
『ワンピース』関連では、11月12日より横浜駅近くのDMM VR THEATERで「麦わらの一味vs 海軍vs 王下七武海 ホログラフィックバトルシアター アンコールin YOKOHAMA」が開催される。2016年夏に「お台場新大陸」に登場し、話題となった「ホログラフィックバトルシアター」を横浜に運ぶ。DMM VR THEATERは、世界初のライブホログラフィック専用エンタテイメント常設劇場として2015年秋にオープンした。ホログラフィックは、専用のメガネやディスプレイを使用せずに立体映像を実現する技術である。
「麦わらの一味vs 海軍vs 王下七武海」の上映は、いま話題のVRをワンピースの世界で実現する『ONE PIECE VR THEATER』の製作決定を記念している。2017年には完全オリジナルのストーリーで、本格的なVRが登場することになる。ルフィたち麦わら一味が新時代の航路を開拓するわけだ。
DMM VR THEATERでは、続いて12月23日から、「プリキュア ON ミラクル♡マジカル☆ステージ」が始まる。こちらも完全オリジナルの作品で、プリキュアシリーズ史上初となる3Dホログラフィックライブで表現される。
チケット料金は大人1,500円、小人1,000円。2016年12月23日から2017年1月29日までを予定する。