ソニーグループ スヌーピーでお馴染み「ピーナッツ」の持分80%取得 世界展開を主導

ピーナッツ

 ソニーグループのソニー・ミュージックエンタテインメントとソニー・ピクチャーズエンタテインメントは、人気コミック「ピーナッツ」の権利を保有・運営するピーナッツ・ホールディングLLCの株式を80%まで追加取得する。
 カナダのキャラクター・アニメーションの大手企業ワイルドブレインから全所有株(持分約41%)の譲渡を受ける。譲渡価額は非公表。ソニー・ミュージックは2018年に同社株式の約39%を取得しており、保有比率が80%まで上昇する。残り20%は、「ピーナッツ」の原作者であるチャールズ M.シュルツの遺族が引き続き保有する。

 ピーナッツ・ホールディングは、完全子会社のピーナッツ・ワールドワイドを通じて「ピーナッツ」の権利を保有し、ライセンスの運営事業を手がけている。今回の取引でピーナッツ・ホールディングはソニーグループの連結子会社となり、今後はソニー・ミュージックが「ピーナッツ」の事業を主導する。ソニー・ピクチャーズも事業連携をする。
 ソニー・ミュージックはソニーグループのネットワークを活用することで、今後「ピーナッツ」に関わるビジネスの拡大とブランド力向上を目指す。

 「ピーナッツ」は1950年、チャールズ M.シュルツが新聞紙上で連載を開始。以来75年にわたり世界中で活躍している。日本では白と黒が特徴の犬のキャラクター「スヌーピー」でお馴染みだ。現在もApple TVでは「ピーナッツ」の番組が展開されるなど、様々なメディアで活躍する。
 2015年にはブルースカイ・スタジオ制作で劇場映画『I LOVE スヌーピー THE PEANUTS MOVIE』が世界公開されている。続編企画の可能性について報道もされているが、今回の株式取得にソニー・ピクチャーズが加わったことで、新たな枠組みでの映像化も期待できそうだ。

スヌーピー公式サイト https://www.snoopy.co.jp/

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