今年で23回目を迎える韓国・富川国際アニメーションフェスティバル(BIAF)が、2021年10月22日から26日まで開催される。昨今は新型コロナウィルス感染症の影響もあり、オンライン開催やハイブリット開催が続いているが、BIAFは現地での開催を軸にしており、新型コロナウィルス後のアニメーション映画祭の行方を見通すものとなりそうだ。
地理的な距離の近さもありBIAFは、例年、日本作品の活躍が目立つのも特徴になっている。なかでも先日発表された長編コンペティションでは9作品のうち、3作品が日本からとなった。
ヴェネチア国際映画祭、トロント国際映画祭にも正式出品となる湯浅政明監督の『犬王』。日本では来年初夏の公開を予定する。台湾生まれの音楽アプリゲームを原作にする『DEEMO サクラノオト -あなたの奏でた音が、今も響く-』、こちらはSignal.MDがアニメーション制作で公開日は未発表だ。いずれも国内より一足早い上映となる。
さらにSTUDIO 4℃制作、渡辺監督の『漁港の肉子ちゃん』は、映画祭のオープニング作品でもある。昨年グランプリを受賞した『海獣の子供』に続く、コンペインだ。
しかし渡辺歩監督は昨年のグランプリを受けて、今年の審査委員長を務める。まさかの2年連続コンペインで、難しい立場になりそうだ。
富川国際アニメーションフェスティバルは韓国を代表する総合アニメーション映画祭として、長編部門、短編部門、学生部門、TV&受託部門、オンライン部門で構成されている。開催5日間でおよそ130作品が上映されている。韓国初の映画芸術科学アカデミー公認の映画祭でもある。
富川国際アニメーションフェスティバル
https://biaf.or.kr:47436/en/