異色のコマ撮り「JUNK HEAD」に続編制作発表、「JUNK WORLD」2025年公開

JUNK WORLD

 2021年に発表されたストップモーション・アニメーション『JUNK HEAD』は、ほとんど一人だけで101分もの長さの長編を制作したと大きな話題を呼んだインディーズ映画だ。監督は新人の堀貴秀、環境破壊された未来を舞台に展開する独特の世界観も注目された。
 本作の続編『JUNK WORLD』の制作がこのほど発表され、再び注目を集めている。時間と手間がかかるストップモーション作品だけに公開時期は少し先の2025年とするが、『JUNK HEAD』に魅せられた観客には朗報だ。
 発表に合わせて作品のスペシャル映像とポスタービジュアルも公開された。また新作は配給をアニメ関連の大手企業アニプレックスが担当する。今後の展開に期待させるのに十分だ。

 『JUNK HEAD』は、堀貴秀が本業の傍ら独学で映画作りを学び、ストップモーションで一人で制作している。手でくりのフィギュアを用いた映像約14万にもなり、制作に7年をかけた。
 異色の制作ストーリーに加えて、作品そのもの評価が高いのも話題になった理由である。どこか不気味でありながら惹かれる人形や世界が特徴だ。カナダのファンタジア国際映画祭では、最優秀長編アニメーション賞を受賞している。

 その続編となる『JUNK WORLD』は、『JUNK HEAD』と同じ世界観を共有する。『JUNK WORLDの前日譚となるという。
 前作に続き、制作のほとんどの工程を堀貴秀が自らする。原案、監督、脚本はもちろんキャラクターデザインから編集、撮影、照明、音楽、絵コンテ、造形、アニメーター、効果音、VFX、さらに声優も自身で担当する。

『JUNK WORLD』
2025年公開
https://junkworld-movie.com/
監督・脚本・絵コンテ:堀貴秀

JUNK WORLD

関連記事

アーカイブ

カテゴリー

ピックアップ記事

  1. MIFA東京都ブース2023
     東京都がこの10月、11月に、アニメーション分野で海外進出を目指す企業や個人事業主に向けた連続セミ…
  2. 新潟国際アニメーション映画祭
     2023年3月に第1回が実施され好評を博した「新潟国際アニメーション映画祭」の第2回開催が、このほ…
  3.  日本のアニメが国内外で人気を博する一方で、アニメーション制作の現場の疲弊が進んでいる。慢性的な人材…
ページ上部へ戻る