国内動画配信市場5305億円、定額サービスはNetflix首位 GEM Partners調べ

ファイナンス決算

 国内動画配信の市場規模が、いよいよ年間5000億円を超えてきた。エンタテイメント分野のデータマーケティング会社GEM Partnersは、2023年2月17日、自社調査の結果として2022年の国内の動画配信市場規模が推計で5305億円(前年比15.0%増)であったと発表した。またユーザーの多い定額課金動画配信(SVOD)の市場規模は4508億円(16.7%増)であるとする。
 この調査はGEM Partnersがこのほど刊行した「動画配信(VOD)市場5年間予測(2023-2027年)レポート」の抜粋として明らかにしたものだ。レポートでは2027年までの市場規模を3つのシナリオで予測、同社の消費者調査の結果をベースに様々な要因から今後の市場を分析する。

 調査結果で目を惹くのは、22年も市場が10%台半ば高い成長率を維持したことだ。2020年の32.5%増、2021年の19.0%増よりは減速しているが、大きな反動もなく22年も成長を維持した。
 今回の数字を基にしてGEM Partnersは、ベースシナリオとして2027年には市場は7487億円に拡大すると予測する。この数字は2020年の市場規模の3倍だ。

 動画配信市場で大きな割合を占める定額制動画配信も成長を続けている。2022年の国内市場規模の推計は4508億円(16.7%増)と全体の伸びを上回る。
 またプラットフォーム別の売上げベースのシェアも明らかにしている。首位は21年の23.1%から22.3%とややシェアを落としたが、Netflixが4年連続でトップを維持した。国内トップのU-NEXTが前年のAmazonプライム・ビデオを抜いて2位。シェアは11.5%から12.6%に上昇した。そのAmazonプライム・ビデオはシェア自体がほぼ前年並みの11.8%だが、3位に後退した。
 ユーザー数の多いAmazonプライム・ビデオだが、金額ベースではユーザー単価の低くNetflixとU-NEXTに及んでいない。調査はU-NEXTとParaviのサービス統合前だが、仮にふたつのサービスのシェアを単純に合算するとシェアは14.9%に広がる。またシェア0.8%のアニメ放題もU-NEXT系だ。

 全体的に外資系の好調が目立つ。4位はDAZN(シェア11.4%)、5位はディズニープラス(9.4%)と続く。ディズニープラス前年から最もシェアを伸ばした。
 国内系ではHuluがシェアを8.0%から6.8%に落とした。またdTVは5.8%から4.2%に下がり、アニメ専業のdアニメストア(4.4%)に初めてシェアを逆転された。このほかテレビ朝日系のTELSAが2.8%、ABEMAプレミアムが2.5「%、FODが1.8%などになっている。

GEM Partners https://gem-standard.com/

関連記事

アーカイブ

カテゴリー

ピックアップ記事

  1. AnimeJapan2024
    ■凝った企業ブースが脱コロナ禍を演出  2024年3月23日から26日まで、東京都内で日本アニ…
  2. クランチロールアワード
     日本アニメ配信プラットフォームで世界最大規模のクランチロールが主催する「クランチロール・アニメアワ…
  3. 東宝×「World Maker」 
     2023年12月、東宝本社のゴジラ会議室に、ハリウッドの大物監督ジョーダン・ヴォート=ロバーツさん…
ページ上部へ戻る