カヤックグループが次世代の技術を全面に投入するCGアニメーションの制作に本格進出する。カヤックグループのカヤックアキバスタジオがこのほどデジタルアニメ事業部を設立した。カヤックアキバスタジオは東京・秋葉原を拠点にゲーム開発やXRの企画・開発を行ってきた。
新設のデジタルアニメ事業部はUnityやUnrealEngineの技術を用いたCGアニメーション制作に特化する。これまでグループ全体で取り組んできたVRやAR、ゲーム開発などのノウハウを集約した独自の研究開発と表現を目指すとしている。
事業部責任者はカヤックアキバスタジオ執行役員の天野清之氏が就任する。これまでに『傷物語VR』や『ソードアート・オンライン Synthesis -The Period of Alicization Project-』の企画・制作を担当してきた。3DCGクリエイターとして活躍してきた。
また元グラフィニカ代表取締役の伊藤暢啓氏が顧問に就任する。老舗CG・デジタルアニメスタジオの経験を活かす。
UnityやUnrealEngineは、ビジュアル生成における高速処理の技術で近年注目されている。こうした手法はこれまでのアニメ制作とは異なる映像表現を可能にするとみられるからだ。
さらにカヤックアキバスタジオは、独自ツール研究開発も進めている。「ジャンヌ・ダルク」と名付けたバーチャルカメラ技術で、バーチャル空間で現実のようなカメラ撮影が可能にするものだ。これを利用することでアニメならではの撮影方法を研究・開発するとしている。さらにこれ以外の新規ツールの開発を行いたいと新技術の取り込みに積極的だ。
カヤックアキバスタジオ http://akiba.kayac.studio/home/