TBSホールディングスが11月4日に発表した2017年3月期第2四半期決算は堅調を維持、売上高は小幅増ながら、増収増益を確保した。連結売上高は1725億800万円(1.6%増)、営業利益は73億3800万円(25.1%増)、経常利益は109億9000万円(29.7%増)、当期純利益は68億4000万円(41.5%増)である。テレビ収入が増加する一方で、番組制作費が抑えられことが利益の拡大につながった。
TBSホールディングスのアニメ関連事業は、全体に占める割合は大きくない。また、複数の部門にわたっておりやや判り難くなっている。特に番組販売は事業局映画・アニメ事業とメディアビジネス局海外事業に分かれている。しかし、いずれも事業の増収となっており、海外を中心にアニメ関連事業が好調であることが読み取れる。
事業局アニメ事業の売上は5億3600万円、前年より1億900万円の前年比で25%増収となった。アジア向けの海外番販が好調だったためという。また海外事業は売上高12億7000万円で2億4300万円の増加。ここでもアジア市場でのセールスが非常に好調とし、「SASUKE」の世界展開とアニメの番組販売を理由にあげている。
映画・アニメ事業のうち映画事業も9億3500万円と27%増。『64-ロクヨン-』前後編のヒットが貢献し、海外向け販売も好調だった。ライセンス事業の売上高は4億7500万円、6800万円の増収。「ぐでたま」などの商品化が好調だったとしている。
一方、映像コンテンツ事業はDVDが苦戦し、堅調なオンデマンドでカバーした。売上高は17億8600万円(2.4%減)であった。