TBS第2四半期、アニメ事業は減収減益「五等分の花嫁」の反動大きく

ファイナンス決算

 2024年3月期第2四半期のTBSテレビのアニメ事業は、前年同期比で減収減益となった。第2四半期までの売上高は5億3000万円で前年同期比52%減、営業利益は3億300万円で38%減である。この中にはTBSホールディングスの子会社になっているアニメーション制作のSeven Arcsの業績は含まれていない。
 大幅な減収減益はTBSのアニメ事業が他局に較べて小さいことにある。このため大型ヒットの有無で業績が大きくぶれる傾向が強い。前期は劇場映画もヒットした『五等分の花嫁』や『プラチナエンド』などの有力作品があったが、今期はこれらに該当する作品がなく反動がでた。
 一方で、アニメ事業の拡大は、他局と同様に意識している。今期は新たに日曜日夕方に全国ネットのアニメ枠をスタートした。2023年10月からは『七つの大罪 黙示録の四騎士』を放送中、2024年からは『戦隊大失格』を放送予定だ。

 一方で映画はアニメより事業規模が大きく、また今期は好調だった。売上高は20億1300万円(81%増)、営業利益は9億4300万円(79%増)の増収増益だ。『劇場版 TOKYO MER~走る緊急救命室~』のヒットが牽引している。映画『わたしの幸せな結婚』も好調だった。
 TBSホールディングス全体では連結売上高は1820億7000万円(7.9%増)、営業利益は87億4300万円(13.5%減)、経常利益は162億5700万円(4.6%減)と減収減益である。投資有価証券の売却で当期純利益は98億3200万円(7.0%増)と最終では黒字になった。

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