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玩具市場8267億円で1.5%増、2020年度はコロナ禍も高水準
- 2021/6/15
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コロナ禍での厳しい経済環境にも関わらず、2020年度(20年4月~21年3月)の国内玩具需要が、堅調に推移したことが分かった。一般社団法人日本玩具協会は、2021年6月15日に2020年度の国内玩具市場規模を発表した。同協会が毎年、調査・集計し6月に発表しているものだ。
市場規模は前年比1.5%増の8267億5500万円であった。新型コロナ禍で小売店の休業や営業短縮、イベント物販の苦戦などもあったが、予想を超えて底堅い動きになり、過去20年間の調査でも3番目に高い水準だった。
売上げが好調だったのは、1200億円の大台を超えたカードゲーム・ドレーデイングカード(TCG)の1222億4000万円の7.9%増。ジクソーパズル178億8800万円(58.7%増)、ハイテク系トレンドトイ64億8800万円(24.9%増)、ゲーム192億4600万円(17.3%増)などである。パズル、カードゲーム、ボードゲーム、プラモデルなど室内でじっくり楽しむものが伸びている。コロナ禍で外出が減少したことによるイエナカ需要が追い風になったとみられる。
一方でキャラクター玩具は676億9000万円(16.3%減)、乗り物玩具は429億300万円(17.3%減)、ドール・ままごとは387億6500万円(14.3%減)と落ち込みが大きかった。
コロナ禍や少子化が進むなかでの全体での底堅い需要は、今後の玩具市場の成長の可能性を示すとして玩具協会はポジティブに受け止めている。
またマンガ、アニメが大ヒットになった『鬼滅の刃』効果も見逃せない。バラエティやアパレルを中心に雑貨が伸びており、『鬼滅の刃』の貢献が大きかったと日本玩具協会は説明する。
同日発表された市場拡大に貢献した玩具に与えられる日本おもちゃ大賞のヒット・セールス賞でも、「鬼滅の刃 DX日輪刀」が「マウスできせかえ!すみっコぐらし パソコンプラス」と共に選ばれている。『鬼滅の刃』と『すみっコぐらし』は、子どもから大人まで、男性から女性までから幅広いジャンルで広い人気となっている。玩具協会はこうした現象を商品年齢のボーダレス化、ジェンダーニュートラルが進んでいると説明している。
一般社団法人日本玩具協会
https://www.toys.or.jp/