CCCグループと中信出版集団が資本業務提携 日本法人立ち上げからスタート

協力

 カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)グループは、中国の大手企業グループCITIC(中信集団)と資本業務提携を合意した。グループ会社カルチュア・エンタテインメンが、CITICの出版子会社である中信出版集団股份有限公司と、合弁会社「中信出版日本株式会社」を2017年7月を目途に設立する。資本金は1億5000万円、本社は東京に置く。代表取締役社長には王斌氏が就任する。
 中信出版日本は、日本と中国にまたがる出版事業を担う。日本と中国の両国での書籍出版・発行、さらにライセンスビジネスも行う。出版事業だけでなく、 さらに旅行事業や文化イベントの企画・運営も目指す。CCCの得意分野である生活・エンタテイメントでの幅広い領域で事業に取り組む。

 中信集団は中国・北京の金融を中心とした大型企業グループで、さまざまな事業を手掛けている。中信出版集団はその出版部門にあたる。中国では書籍・雑誌の出版・発行やデジタル書籍、さらに書店運営事業も手掛けている。
 一方CCCグループの事業も幅広い。出版・映像・音楽の企画・製作などのエンタテインメント事業を展開する。TSUTAYAを中心に書籍販売でも存在感が大きい。中国の大手出版企業グループの日本直接進出を、エンタテイメントの流通・販売の大手であるCCCが協力することになる。

 中国のエンタテイメント産業の成長に伴い、近年、映像分野では中国との共同事業を探る動きが活発だ。一方で、出版事業が許可制となっている書籍分野は、両国の交流が遅れている分野だ。CCCは、中信出版との提携を通じて、中国事業進出を目指すことになる。
 今回は合弁会社の設立の発表となったが、今後はさらに中国でのビジネスでも提携を探る。中国での文化関連グッズの企画・販売、CCCが国内で培ったTSUTAYAや蔦屋書店などの生活提案型の小売店の中国大での出店も検討する。

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