Nianticの「イングレス」が深夜アニメ作品に 制作クラフター、監督に櫻木優平

テレビアニメ『イングレス』

 2018年10月に、世界市場を狙った驚きのアニメプロジェクトがスタートする。3月8日、フジテレビは自局のアニメラインナップを紹介する発表会を開催した。その目玉のひとつとして、米国Niantic, Inc(ナイアンティック)が開発したスマホアプリゲーム「Ingress(イングレス)」を、日本国内でテレビアニメ化、10月に放送開始することを明らかにした。
 Nianticのゲームを原作に、日本のアニメーション会社のクラフターがテレビアニメ『イングレス』としてアニメーション制作をする。また監督には『新世紀いんぱくつ。』や『ソウタイセカイ』で活躍する若手の櫻木優平氏を起用する。

 NianticはGoogleの社内プロジェクトとしてスタート。2015年にITベンチャーとして独立した。2016年7月にリリースしたスマホアプリゲーム『ポケモンGO』で世界中に熱狂を巻き起こしたことでお馴染みだ。
 『ポケモンGO』は位置情報サービスとARサービスを組み合わせの斬新さで注目されたが、この技術は2013年にNianticの第1弾事業であった『Ingress』の技術を応用したものだ。世界的にカルト的な人気を博したゲームを、日本アニメとして新たなエンタテイメントとする野心的プロジェクトが今回の発表である。 
 アニメでは人間の精神に干渉する未知の物質”エキゾチック・マター(XM)“を新たに設定、それを人類の進化に利用しようとするエンライテンド、脅威と見なすレジスタンスとの戦いを描く。フジテレビはNianticと拡張現実を活用したエンタテイメントを共同企画しているとし、アニメだけにとどまらないさらなる展開も期待できそうだ。

 8日、フジテレビは、新しい深夜アニメ放送枠「+Ultra」のスタートを発表している。第1弾がテレビアニメ『イングレス』となる。大型プロジェクトのスタートを飾る。
 アニメーション制作のクラフターも注目される。2011年に従来の常識に捉われない映像企画を生みだす会社として立ち上げ、代表取締役社長を博報堂出身の古田彰一が務める。これまでアニメ映画『花とアリス殺人事件』、宮崎駿の短編アニメ『毛虫のボロ』のCGパートなどを手がけてきたが、深夜枠テレビアニメシリーズは初の挑戦となる。『イングレス』監督の櫻木氏もクラフターに所属する。
 原作はあるとはいえ、スト-リーを持たないスマホアプリゲームである。アニメならではのクリエイティブも問われる。これまで様々な新しいデジタル映像に挑戦してきたクラフターのクリエイティブとテクノロジーの成果披露の場となる。
 新しい才能、新しい映像、新しい発表の場、新しいビジネスモデル。『イングレス』は2018年のエポックメイキングな作品になりそうだ。

テレビアニメ『イングレス』 http://ingress-anime.com/
2018年10月 フジテレビ「+Ultra」にて放送予定

原作: Niantic, Inc.
監督: 櫻木優平
制作: クラフター

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