講談社はこの4月に、新しい企業理念とロゴを作成した。企業理念は日本だけでなく、世界の人々に講談社発のコンテンツを届けることを目指し英語で表現し、「Inspire Impossible Stories」とした。またブランドロゴでは講談社の頭文字「K」をあしらっている。
新しいブランディングにあたっては、講談社の「いま」「これから」「歴史」「理念」を伝える特設サイトもオープンしている。また企業理念を映像で表現したPVもYouTubeで公開した。
「Inspire Impossible Stories」は、創業以来の方針である「おもしろくて、ためになる」の精神を表現したものだという。
「Inspire」は作り手と読者・ユーザーの双方に新たな発見や創造性を提供することを示す。あり得ない、見たこともないようなもの(=「Impossible」)な物語(=「Stories」)を生み出し続ける会社であることへの決意を込めた言葉だ。
ブランドロゴは「さまざまな交差点」をデザインで表現したものでもある。さらにロゴは全10色で展開することが出来て、これは文化の多様性も表現した。
講談社は1909年創業、112年間にわたり出版ビジネスをしている。国内で有数の歴史を持ち、常に日本の出版界を代表する存在であった。長い歴史は伝統の重みを感じさせるが、それゆえに新しい潮流を見逃すこともある。
今回のブランディングは、歴史の加えて新しい時代を見据える企業であろうとする自己表明と言ってもいいだろう。
講談社はテクノロジーが進化したことで、国内外の時間や空間の制約がなくなり、言語の壁も低くなっていると説明する。そうしたなかで「作り手と読者・ユーザー」、「日本と海外」、「伝統と革新」というさまざまな“交差点”で積極的にコンテンツを創り出し、日本そして世界に向けて発信していく。そうした決意が示す。
特設サイト
https://brandstory.kodansha.co.jp/