「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」ヒット等、松竹が下期の映像事業黒字化

ファイナンス決算

 松竹が2021年2月期の通期業績予想を修正した。売上を高くしたほか、利益での赤字幅が従来よりも縮小する。依然、マイナスは大きいが、業績の急速な回復を含めて松竹にとってポジティブなサプライズとなる。
 通期連結売上高の見通しは517億5000万円から524億3000万円に引き上げられる。営業損失86億3000万円から54億8000万円に、経常損失は88億9000万円から56億1000万円に、当期純損失は142億9000万円から114億1000万円に変更された。

 上方修正の理由は、下期(20年9月~21年2月)に業績が回復基調にはいっているためだ。特に映画製作・配給・興行などの映像関連事業が下期に黒字になる見込みだ。
 なかでも配給作品で、『滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie』、『事故物件 恐い間取り』、『劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン』と3本が興行収入20億円を超える大ヒットになった。興行も『劇場版「鬼滅の刃」 無限列車編』の大ヒットで想定を超えた。
 演劇事業は上期には歌舞伎座の公演延期・中止が相次いだが、8月以降に再開し2月興行は単月黒字に転換している。

 新型コロナ感染症の勢いは、いまだ収まりを見せないが、対策を立てながらのエンタテイメトを届ける体制を築きつつあるようだ。
 2022年2月には、アニメ映画でも『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』、『サイダーのように言葉が湧き上がる』、『Free! 完全新作劇場版』、『アイの歌声を聴かせて』、『ARIA The BENEDIZION』、『宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち』といった人気作品、話題作の公開が予定されている。今後の松竹のアニメ関係者の期待も集まりそうだ。

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