近年、女性アニメファンを中心に大きな盛り上がりを見せる池袋。そんな街の魅力をさらにアピールするべく、池袋PRアニメが制作されることになった。
池袋を区内に抱える豊島区、そしてアニメイトホールディングスが共同で制作する。PRアニメは、「アニメの聖地・池袋」をテーマに世界の女性アニメファンをターゲットにする予定だ。区の魅力を訴えることで来訪者の増加にも結びつける。
2017年12月8日、両者はアニメ制作に向けた合意書締結をした。記者会見も開催され、高野之夫・豊島区長、アニメイトホールディングスの阪下實代表取締役社長が参加した。
都内有数の繁華街として発展してきた池袋は、古くから学校や演劇関連の拠点が多い文化の街として知られてきた。加えて近年は、アニメやマンガ、ゲームなどのポップカツチャーの商業施設の集積が進んでいることが注目されている。とりわけ東口の繁華街にはアニメイト本店などもあり、女性ファンの支持を集めている。
今回のPRアニメは、この女性向けを強く打ち出したものになる。女子カルチャーの拠点ともなっているアニメイトグループの協力が、企画の盛り上げに一役買いそうだ。
PRアニメ制作にあたっては、作品のメインキャラクターデザインの原案を、一般から公募する。PRと共に、新たな才能の発掘も目指す。日本だけでなく、グローバルで利用されているイラスト・マンガの投稿・コミュニティサイトのpixivにて実施する。
募集のテーマは、「ふくろう」の擬人化である。ふくろうは池袋駅東口の待ち合わせスポット「いけふくろう」や駅前「ふくろう交番」など池袋とゆかりが深い。これをどんなかたちに擬人化するのか? アイディアとデザインがポイントとなりそうだ。選ばれたキャラクターデザインを原案に、アニメ用のキャラクターが作られる。
アニメの完成は2019年を予定する。最優秀賞、アニメーション制作会社は2018年3月に発表、脚本、声優などの情報も今後、順次は発表される。