キャラクターグッズ開発・制作・販売のブロッコリーの2021年2月期決算が4月9日に発表された。新型コロナ感染症が広がるなかで、得意としてきたキャラクターイベントや会場でのグッズ販売が充分に展開できないなかではあったが、売上高は小幅減収、利益は大幅成長と好調な業績であった。
売上高は63億600万円(2.7%減)。営業利益が9億6700万円(42.2%増)、経常利益は9億9900万円(42.1%増)、当期純利益は5億2100万円(37.9%増)である。
利益の伸びは、ひとつはブロッコリーの主要タイトルである『うたの☆プリンスさまっ♪』で、劇場映画の製作出資の配分があったほか、コンセプトショップのグッズ売上も大きかった。
『うたの☆プリンスさまっ♪』は全売り上げの54.3%と半分以上を占め、『Z/X』が14.5%が続き自社タイトルで売上の7割を稼ぎだす。それでも『うたの☆プリンスさまっ♪』のシェアは前年の58.4%より狭まった。
もうひとつの利益の伸びを支えたのは他社からのライセンスグッズの好調である。うさぎのぬいぐるみシリーズ「ラビコレ」の第1弾『刀剣乱舞-ONLINE-』がヒット、丸井グループのイベント「呪術廻戦 limited shop -マルイ編-」での『呪術廻戦』関連商品も大きかった。リアルイベントの減少分をオンラインショップでカバーして売上高と利益で前年を上回った。