エンタテイメント分野に特化した国際的なオークションProfiles in Historyが、日本に進出することになった。日本のエンタテインメント会社メディアゲートがこのほどProfiles in Histor社と業務提携を結び、日本と米国をつないだライブオークションを実施する。
第1回として2016年12月10日に、まず「アニメーション&ディズニーオークション」を開催する。オークションの様子をライブビューイングで中継するだけでなく、日本からもその場で入札できる。また2017年には4回のライブオークションを開催する予定だ。
さらに入札だけでなく、日本からも出品アイテムを募る。海外で人気の高い日本のアニメやマンガに関するアイテムを海外にも届ける。
Profiles in Historyは、1985年に有名人の手紙やサイン、古文書などを専門にするアンティーク・ディラーのジョセフ・マッダレーナが設立した。その後、ハリウッド映画に縁のアイテムに特化することで急成長、現在は映画の中で使用された道具や衣装、セレブの愛用品など映画とエンタテイメント分野の世界最大のオークション会社となっている。数々の話題の逸品が登場することで、コレクターや映画関係者はもとより、映画ファンにも広く知られている。
これまでにマリリン・モンローが『七年目の浮気』で着たドレスに550万ドル、『バック・トゥ・ザ・フュチャー3』のデロリアンに54万ドル、『ターミネーター2 』T-800 エンドスケルトンのフルモデルに48万ドルといった高額落札も登場している。日本からは書類での入札はできたが、今回の提携でライブでの入札が可能になる。
第1回のライブオークションとなる「アニメーション&ディズニーオークション」は、ディズニー・アニメーション・スタジオを中心に様々なアニメーションの原画やセル画、設定、スケッチなど160点が出展されている。ディズニーランドのスタッフの制服や日本アニメの『鉄腕アトム』や『AKIRA』のセル画もある。
メディアゲートでは、入札希望者とオークションの観覧者を現在募集している。深夜0時スタート、Profiles in Historyのマッダレーナ社長やなべやかんのトークも含めて翌日朝までかなりハードだが、コレクターにとってはエキサイテイング一日だろう。
そして今回とりわけ注目されるのは、日米両社の提携により今後日本からのアイテムも出品することを目指していることだ。公式サイトでは、イラスト原画、セル画、アンティークトイ、著名人の写真・直筆サイン、映画劇中の使用道具などを挙げている。マンガやアニメ、イラスト、トイに力をいれるとしている。
日本ではこうしたオークションは、プレミアアイテム販売のまんだらけがほぼ独占市場を築いている。ヤフーなどのネットオークションでも関連出品はあるが、海外や一般の人には馴染みが薄い。アニメ・マンガのグローバル時代の新たな取り組みとしても注目される。
Profiles in History http://www.mediagate21.jp/pih/