カプコン第2Q決算減収減益 国内パッケージ不調も、海外、ダウンロードが大幅な伸び

ファイナンス決算

ゲーム大手のカプコンが、2016年10月29日に2017年3月期第2四半期の決算発表をした。大型タトルのリリースが下期に集中しいることもあり、連結で減収減益となった。
連結売上高は286億7600万円(9.4%減)、営業利益は17億1500万円(39.7%減)、経常利益5億1400万円(82.2%減)、当期純利益4億500万円(79.2%減)。利益面での下げが大きかった。

売上では、前期ヒット作のあったアミューズメント事業が65億3000万円と46.2%の減少となったのが響いている。また主力のデジタルコンテンツ部門は、売上高は163億7300万円と14.5%の増加となったが、営業利益は10億9900万円(28.3%減)と厳しかった。
デジタルコンテンツ部門は国内パッケージソフトは軟調だったが、海外とダウンロード販売の伸びが大きい。コンシーマー・パッケージソフトは、国内売上が70万本と前年同期の100万本から30%減。一方、北米、ヨーロッパ、アジアの海外は好調で、北米が140万本(前年80万本)、ヨーロッパが50万本(同25万本)、アジア10万本(同10万本)と倍増の勢いだ。通期でも全世界で900万本を見込むが、日本の340万本に対して、北米が350万本、ヨーロッパが160万本、アジアは50万本となる。北米が日本を上回るだけでなく、日本の売上げは全体の3割強にとどまる。今後、ゲームパッケージ事業の海外シフトが後強まりそうだ。
一方、デジタルダウンロード販売も成長している。第2四半期までの売り上げは380万本で前年同期から6割近く伸びている。ゲーム業界の構造変化が、決算からも読み取れる。

一方、通期連結業績予想は、売上高850億円(10.4%増)、営業利益は136億円(13.1%増)、経常利益は133億円(17.2%増)、当期純利益は90億円(16.2%増)と強気だ。これは第3四半期に『デッドライジング4』、『バイオハザード7 レジデント イービル』、第4四半期に『モンスターハンターダブルクロス』と大型タイトルが集中するためである。カプコンでは、『バイオハザード7 レジデント イービル』で世界400万本、『デッドライジング4』で同200万本、『モンスターハンターダブルクロス』で国内200万本の販売を見込んでいる。
これに合わせたメディア展開も活発だ。12月にはハリウッド大作『バイオハザード:ザ・ファイナル』が日本公開、10月からテレビアニメ『モンスターハンターストーリーズ RIDE ON』の放送も開始している。カプコンは数あるゲーム会社のなかでも、映画、アニメ、そして舞台まで自社IPの展開に予てより積極的だ。ゲーム以外で作品タイトルを見ることも多く、カプコンのIPの認知度向上と、事業の拡大に一役買っている。

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